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@Eruna_Eru

第1話

2025年

北極の謎の重力異常が起こっている地帯の発掘調査が日本の調査隊によって行われる。

広範囲に渡って生じていた重力異常だが、原因はほんの1mにも満たない何者かの生物の破片が凍りついたものだった。

後にその物体は『始祖』と呼ばれる様になる。


日本に移送され、研究機関による解析の結果、未知の粒子を含む事が確認される。

この粒子は事象の境界面を内包しており、『我々の世界』の『外側の世界』から何かを共有し、持ち込んでいることが分かった。

他にもこの粒子は周辺の因果律を無視し事象を引き起こすことを可能としていた。この粒子は「魔素」と呼ばれることとなる。


あまりにも未知の部分が多すぎるため、12歳にして飛び級でハーバード大学を卒業した1人の天才少女が解析に加わる。

しかしその少女が研究に加わってから1ヶ月後、とある事件が起こる。

ピクリとも動かなかった「始祖」がいきなり少女に向かって飛びつき少女と同化したのだ。

少女は解析不能な超常現象を起こし研究所を破壊。脱走した。


魔素

事象の境界面を持ち、『外側の世界』から"可能性"そのものを持ち込むことで因果律を無視することが可能な粒子。

意識を有する存在から命令を受けることで、事象の境界面を開き、その命令を叶える。

しかし1度開くと、事象の境界面の反対に吸われて粒子ごと消失する。

しかし、天使の加護、もしくは悪魔の呪いを受けていない一般人が触れると体が全て血液になって死に至る。


始祖の魔女

とある天才少女が始祖の中に宿されていた『意思』によって操られた存在。

唯一、悪魔を増やすことが出来る。


悪魔

自らのなかに魔素生成機関を有する生命体。

元人間である。

始祖の魔女に強烈な負の感情を利用されて異形の化け物へと変えられている。


悪魔の素質

強烈な負の感情を有していること。

天才少女は天才故の孤独に悩んでいた。


魔法陣

特定の文字列で魔素に命令を与え、現象を定義するもの。実際に書き込む訳ではなく、思考した現象を定義する際に文字として現れ、それが再変換され特定の現象へと転化する。

この現象はこの世界が何かしらのソフトウェアの上にうごおていることを示唆している。


10.31事件『ブラッドハロウィン』

突如東京都新宿にて発生したウイルステロ。

感染した者は、体が徐々に血液に変換され、最終的に体が溶けて血液だけになる。

日本政府はこれに自衛隊と警察を出動させ事態に当たったが結果は壊滅に終わる。これ以後、新宿は物理的な壁で封鎖。


この事件の裏で、始祖の魔女からの日本政府への全面協力要請が行われていた。

それを却下、報復措置と脅しを兼ねて始祖の魔女が行ったものであった。

日本政府はこれを受け態度を撤回、始祖の魔女に全面協力をすることとなる。


始祖の魔女の要請した協力内容

全国からいじめや家庭内暴力を受けている少年少女を集めろ。

私のやることに邪魔をするな。

の二つ。


71匹の悪魔

始祖の魔女によって作られた異形の化け物。

元人間。魔素を体内から生成する機関を有しており、各々に固有の能力を有している。


血呪者

『始祖の魔女』を除いて、他の悪魔は、単体での魔素生成を行えない。他人の負の感情を原料にして生産する。その対価として血呪者には魔法を利用する能力を得る。この契約関係が悪魔と成り立っている人間のことを指す。


天使アズライル

この世界線の管理を任されている天使。

基本直接手は出してこない。


使徒

天使の庇護を受けた人間。血呪者のように魔法が使える。日本は既に『始祖の魔女』による実効支配と決壊による守りを固められていた為、日本以外の国に住む人間が使徒にされている。これはアズライルが悪魔に対抗するために必要な軍勢を作っている。使徒になるには素質は必要なく、誰でもなれる。

強烈な魔法を使うと自我を魔素に吸われて植物状態になる。



その後の流れアズライルが使徒の軍勢を組織、国際的には秘密裏に始祖の魔女に協力していた日本に強襲。始祖の魔女はそれを一掃。同時に日本政府を実質傀儡にし、手中に収める。

そして周辺諸国侵攻を同時に開始する。

アズライルの使徒軍団の組織による多数の人攫いと、日本の悪魔の軍勢からの侵攻作戦を受け、国連は対特殊生命体討伐軍バベルを組織、三つ巴の世界大戦へと発展していく。

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