第6話
翌朝、病院食を食べる終えて休んでいると、「アドバイス」をしてきた少女が入り口からこないだと同じように呼んでいる。
そして、「談話スペースのような場所」に移動すると、少女はうれしそうに話し始めた。
「どうです?うまくいったでしょう?」
「うまくいったかはまだわからないな。たまたまかもしれないし。」
「そうですか。では、特別にもう一度お試しキャンペーンの続きをしましょう。」
そういうと僕が話す前に、言葉を続けた。
「もう、あなたは気持ちを隠す必要はありません。私の言う通りにしてくだされば。」
僕は少女の自信に満ちた表情を見て、
「じゃあ、気持ちを隠す云々は一旦置いておいて、そのキャンペーンとやらにのってみようか。」
と話に応じることにした。
僕は少女の意図、それ以前に少女が何者なのかもわからないことを思い、質問しようとした。
「少し君のことについて聞いてもいいかな。」
すると、少女は、
「ええ、だめです。」
にこやかに応えた。そして、
「今日は時間が迫ってきてしまいました。あなたが次にどうすればいいかいまからお話します。私についてのお話は次にお会いするときですね。」
そう言うと、次に華連と会う状況とどうすればいいのかを話し始めた。
話を終えると、「病室までおくりますね」そう言って、僕が病室に帰るのについてきた。
「さようなら。」
僕の病室をでるときにそう言うと、病室を出て行った。
出ていくときに何か言った気がしたが、よく聞き取れなかった。
きっと独り言だろう。
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