第2話
その次に目が行ったのは、ベットの横にある台についたデジタル時計だった。
今日は2018年3月10日昼過ぎ、
ー2017.10.5.WED 15:34
頭でもおかしくなったかとあきれていると、看護師さんが声をかけてきた。
「目が覚めましたね。体調はどうですか。」
「あ、いえ。特には。僕はどうしてここに、、、」
「コンビニの駐車場で倒れていたそうです。それで、昨日この病院へ運ばれてきたんです。」
「そうですか。」
「安静にしていてくださいね。」
そういって、4人部屋の病室から出ていこうとする。
4人部屋であるという状況もつかめているから思ったよりも冷静だ。
「そうだ。昨日、かわいいお友達がお見舞いにきたわよ。今日の午後、、、今くらいの時間にまた来ますって言ってたから、そろそろくるんじゃないかしら。」
思い出したようにそういうと今度こそ病室を出て行った。
僕のお見舞いにきたのが誰かはすぐにわかった。看護師さんが出て行った後すぐに「かわいいお友達」がやってきたからだ。
「大丈夫?」そう優しく声をかけてきた。
僕が思い詰めてた原因となった「かわいいお友達」が。
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