第39話 四神の異種
青龍、朱雀、白虎、玄武の四つの方位の守護神を四神という。
鈍龍、鈍雀、鈍虎、鈍武。この四神に選ばれるもの、鈍帝。
乱龍、乱雀、乱虎、乱武。この四神に選ばれるもの、乱帝。
片龍、片雀、片虎、片武。この四神に選ばれるもの、片帝。
斜龍、斜雀、斜虎、斜武。この四神に選ばれるもの、斜帝。
鈍、乱、片、斜に具現化するもの、雑帝。
道龍、道雀、道虎、道武。この四神に選ばれるもの、道帝(たおてい)。
陰陽の二極と、雑道の二極。
道帝は、四神を食べる。
食龍料理、食雀料理、食虎料理、食武料理。
愚龍、愚雀、愚虎、愚武。この四神に選ばれるもの、愚帝。
賢龍、賢雀、賢虎、賢武。この四神に選ばれるもの、賢帝。
愚帝でも充分に賢いが、賢帝になるともはや何を考えているのかわからない。
雑帝、道帝、愚帝、賢帝の四帝。
四神は、この四帝に至る。
四神を読み解く鍵は、玄武にある。
玄武は、雄の亀と雌の蛇からなる。
玄武だけ、雌雄対だ。
玄武は、太陰、世界の停滞を表す。
すなわち、玄武、停滞した世界から最初の陽である青龍は生まれる。
玄武を見て、青龍を探すのが良い。
卵武、胎龍、幼雀、壮虎。
命は、このように転じて、虎で完成する。
四神から虎を選ぶことを考えるに、天神は、ヒトではなく、虎を育てたかったのかもしれない。
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