第19話 Ken IshiiとTOKYOテクノムーブメント
ミレニアム近辺のケン・イシイの出音と言ったら、それはもうでしたね。
確かSublime Records主催で恵比寿ガーデンホールでホリデーシーズン若しくは夜通しの年越しカウントダウンライブやったのですが、もう共演者の皆さん宵越しからがんがん鳴らしてまして。吊り天井のスピーカーなのにここまで低音が足元まで響くかでした。もう恵比寿ガーデンホールのPA最高です。
共演者は…ネット探したけど、記事が見当たらず。そうか、もうミレニアム記事の情報すらネットに無いのですね。あのアットホーム感が堪らなく良いのですよ。テクノで皆一体になってましたし、クールダウンで皆エントランスでもほんわかとして、まあ、良い感じだなとほんわかしていたら、隣りの空いている場所にあのケン・イシイが来てクールダウンしていました。もう何から距離感ゼロですね。そう、誰と話さなくても良い雰囲気が漂い過ぎていたのが、TOKYOテクノムーブメントのそれで有ります。
ミレニアム近辺は、もうテクノ4つ打ちのイベントともなると、出かけてはいました。よく体力あるなでしたけど、そこはまだ大きなホールがぎゅう詰めでは無いので、適度にクールダウン出来るスペースがあったのですよね。
新宿LIQUIDROOMでも年越しイベントあったのですけど、もう階段通路さえも一杯一杯ですぐに出て来た覚えが有ります。クラブも適度な大きさがあれば快適なのですけど、一旦入ったら宵迄付き合わないといけないのがしんどく、途中で帰ってましたね。
とは言え適度な頻度で、西麻布のYELLOWにも行ってましたけど、やはり頃合いを見計らってはYELLOWから出ましたので、その間深夜の六本木で各店回っては時間潰してました。特にお世話になったのが青山ブックセンターですか。六本木のマックは深夜営業してなかったし、吉野家は辛うじても長居出来ないし、その青山ブックセンターことABC、深夜でも本屋さんが開いているのが、これが都会なんだなともですね。
まあ、そこそこのサラリーマンがテクノにはまって行くのも、ミレニアム近辺はやや治安が良く喧騒に巻き込まれなかったのも有ります。あの時は皆クラブ初心者でしたから、くれぐれもお行儀良くの雰囲気でも有ります。これは今の郊外フェスにも繋がるのかなとも。
郊外フェスか、日差しの中そこまで体力無いので限りなく無理そう。
とは言え、テクノのイベントで平和なのは、世界的にも東京位なものです。
テクノのムーブメントが巻き起こるのは、何れも紛争喧騒地帯であったからです。ベルリン・デトロイト・イスラエル等々。特にミニマムテクノは沸々と脳内のスイッチをクリアするので、クールダウンに持って来いなのだろうなと。
リゾート向けに、テクノミュージックの派生として、トランスミュージックも隆盛していきますけど、個人的に装飾音多いのは嗜好とも違うかなとも思ったり。
まあ、音楽面に移りますけど、ケン・イシイですよね。
当時の情報少ない時代に、あのベルギーのテクノレーベル・R&Sレコーズから日本人のアーティストがアルバムが出るらしいで盛り上がり、渋谷の輸入レコード店界隈ではケン・イシイのCDが買われて行くので有りました。
でも、1st「Garden On The Palm」をCD視聴した限り、4つ打ちのkickがマイルドであったので、私はやや距離を置いていましたけど。
そこから数年の内に、あの1995年に「EXTRA」が発表され、ソニーレーベルの宣伝とも相まって、皆が血湧き肉踊るになる訳です。
MVはAKIRAの森本晃司さんが手掛けリピート必至。ビートも4つ打ち色が濃くダンスビートになるも、音質面はケン・イシイの代名詞たるシンセエディットを極限まで開放した高揚感で、TOKYOテクノムーブメントの一角を形成するに至ります。
最期の動画は、公式は有りませんでしたので各自で。現在所属のSublime Recordsもそこは頑張っても良いとは思いますけど。
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