番外編.6 3.11とチャリティーコンサート

今年も巡る東日本大震災の追悼。それを3.11と称しては、年々報道も縮小規模の傾向です。どうしても忘れられるのは止む得ない事。あのスマトラ島沖地震でさえ、対岸の記憶として仕舞われる傾向ですもの。


本当に3.11は忘れられて良いのものか。私は、一連の騒動で図らずも巻き込まれ負傷した一人なので忘れられませんが、無理に関わらなくても良いのではと、最近は思います。


無理に関わる。かなりの語弊が有りますが、2011年から始まるチャリティーコンサートに始まり、復興を掲げたキックスタートライブの数々、色々一線を踏み越えてますよね。


生きてて良かったとばかり、オーディエンスが張り裂けんばかりの歓喜はどうなのかなと。


まあそれも、xxxtubeでつい見てしまったのですよ。某COMPLEXの「日本一心」のライブ映像そのまま。

確かこれ、ローソンの独占販売だった筈…と思いつつ、ほぼ吉川晃司バンドなので安定度は抜群だなと。


そして愕然とします「MODERN VISION」での観客の咆哮。「MODERN VISION」の歌詞の一節に”ノー、くずれてしまえ”があるのですが、観客が揃いも揃って吠えては、東京ドームに響き渡ります。

確かに歌い易いけど、これは口に出してはいけませんよね。東日本大震災のチャリティーコンサートなら尚更ですよね。

敢えて言います、どうかしてるよ本当に。


ついでに言うと「GOOD SAVAGE」もでしょうか、これも最期の歌詞の一節に”いっそなにもかも壊れてしまえ”のシャウトに、観客がどかんの大興奮。

何と言うべきか。音楽は未だ歌詞で味わう文化に至って無いから、曲調の恍惚感に酔いしれるのかの再認識ですよね。これは日本だけではなく世界中も同じ認識の様です。

その渦中での、ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞ですよね。これからの音楽は新たな形態になるかと思います。



そして、このやり過ぎが高じて、本来発売されるレーベルの東芝EMIからも見送られたと推して知るべしでしょう。


その群集心理でどうかした結果が、今後は某COMPLEXの活動は無いでしょうし、東芝EMIから永続的に発売されたであろう「COMPLEX 20110731 日本一心」からのチャリティー分配金が途絶えてしまいました。何の為のチャリティーコンサートだったのでしょうね。


チャリティーコンサートは崇高であるべきなのかの問いは、全力で答えましょう。それを傍目で見ている当事者及び関係者が必ずやいると言う事です。弁えましょう。


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