第11話 サッカー日本代表応援歌と2ch
「アレ!ジャポン!!」はサッカー日本代表応援歌、1998フランスワールドカップが差し迫った、1998年4月発売のウルトラス・ニッポンのシングルです。
それって、どんな曲と言われますと。ミッシェル・ポルナレフの「シェリーに口づけ」のカバーなのでそれかですよね。それでもなら、サッカーファンなら、代表試合でなくても、スタジアムのチャントでああ聞いたよですよね。
そのアレ!ジャポン!!と2chと私。切れない関係では有ります。何故私かは後述。
ミレニアム前のネット環境と言えば、まだテレホーダイによる深夜早朝の時間帯一定額で極めて夜型でした。その繋がる先は、血気盛んな各BBS、絶好調過ぎる2chでしたかね。
そんな中での、日本のジョホールバルの歓喜に至り、深夜いや早朝間近のテレビ中継終ってもスレ見てたよなと。よく各サーバー落ちなかったものですよね。それも深夜であればこその逃げ切りですか。
ただジョホールバルの歓喜後も、ネット上の興奮は覚めやらずで、go to Franceが飛び交う中、現地フランスで応援するべくの猛者が着々と名乗りを上げて行く訳です。
そして、漸くここですね。
日本代表の応援に当たって新応援歌をどうしようかの声が、2chに上がりました。上がったコメントはプリントアウトして日本代表応援団に持って行き検討の旨でしたかね。
まあ、何と言うべきか…アニメは日本の文化だからアニソンで行こうが圧倒的でして。マジンガーZ、ガンダム、一休さん等々。試合前練習に掛かっていた「can you celebrate/安室奈美恵」も確かにあったかな。まあ安室ちゃんはさておき、明らかに違う感が当時でも溢れており、今は全くしないものの、私も当時は2chに滅多にしかコメントしませんでしたが、ただ堪らずコメントしてしまいました。
現地フランスに行くなら、ミッシェル・ポルナレフの「シェリーに口づけ」ならしっくり来るの一部始終。とは言え当時は崎谷健次郎のハウスカバー「シェリーに口づけ」を聞いていたので、こっちをおすすめの旨ですね。同じフランス派閥より派生してのセルジュ・ゲンスブールの「夢見るシャンソン人形/フランス・ギャル」もちらと。
その後、アンケートも締められ、日本代表応援団持って行ったの報告が有りました。
それから幾ばくの日々が流れ、ある日突然の「アレ!ジャポン!!/ウルトラス・ニッポン」が耳に届きます。情報番組が先か、チャントが先か、キリンのCMが先か、もはや今やですよね。
ここで、俺がー、なのかと言うとそうでは無く。
思いは、「シェリーに口づけ」に乗せて少なくてもフランスに届き、今も尚、日本代表及びサッカーのチャントとして歌い継がれているので、一人の思いがネットを通じて世界中に轟くものなのだなとも。
いや、世界中は大袈裟だろうもありましょうが、極似たケースとしてアルゼンチン代表の応援歌に選ばれたアルフレッド・カセーロの「SHIMAUTA(島唄 /THE BOOM)」も有ります。主催国の曲を敢えて応援歌に持って来るのは、探せば他にも有りましょうけど、照れ臭いのでここまでにします。
ネットの匿名性は、今の方が炎上拡散で恐怖の傾向に有りますが、過去の方が建設的で至って穏やかなものです。
2chに書き込んで、これはまじかの声も有りましょうけど。日本代表の応援歌が未だにマジンガーZだったら、ただ照れ臭いですよね。発信も受信も理性的な方がいればこその文化でも有ります。
最期の動画は、今も歌い継がれるJ2の試合のそれにて。
■2016 J2第14節 横浜FCvsC大阪 C大阪チャント「シェリーに口づけ」 https://youtu.be/IV4gFPZPR3o @YouTubeさんから
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