コンピュータの寿命は、うすばかげろう

ごく最近、夫がパソコンを見ながら、

「わー! しまった、同じ部品を5年も使ってる!

このままでは、パソコンが壊れて使えなくなる!!!!」

と、絶叫しました。


パソコンの寿命って、ほんっと短いですよね……。

5年で機械の部品が使えなくなるなんて、

昭和の主婦のわたしから見たら、

「どんだけ~」

てなもんですよ。

機械って壊れないものだっていうイメージがあるのでね。


テレビなんて、昭和の時代は、「寿命は10年」

だったのに。

地デジになってから

寿命が短くなった気がする。


車の寿命も、なんだか短くなってきた気がする。

宣伝されてるCMで、手を離して運転しているのがあるけど、

ああいう車に限って、メンテが大変だったりするから、

寿命も短いに決まってる(買えないから妬いている)。

パソコンだって、本来ならもっと寿命が長くていいんじゃなかろうか。

夫は、「パソコンを買い替えたら、15万ほどする!」

と絶望しています。


昔から、機械いじりが好きだったという夫。

さっそく部品を取りよせて、自分で更新してしまいました。

「3万で済んだぞ~」

得意がってます。よかったね、遊び道具が延命できて。

友だちにその話をしたら、

「うちのダンナは、ネット動画で古いパソコンを

使えるようにするテクニックを学んで、

延命処置してるんだよ」

と、教えてくれました。


コンピュータの寿命って、はかない。

「記憶、それははかない」 という

ガムの宣伝みたいだけどさ。

消耗率が高い商品が、文明の利器だというのは、

環境的にどうなんだろうか。


夫はそれで食ってる技術者。

わたしもかつては、コンピュータの技術者だった。

世の中って、どうなってるんだろうか。

ときどき、自分の立っている場所のあやうさが、気になってくる。

いつまで、パソコンの時代が続くだろう。

せめて夫の定年までは、続いて欲しい。

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