『子どもが難病と診断されまして』(03)

この難病の母親は、お薬で発作がなくなれば意外と普通に成長できると期待します。

そして、自分は長く現役を離れていたが、

西広島タイムスの求人欄を見て、働いてみようと決意するのでした。

……父親の姿が見当たらない。

お父さん、なにしてるのよ。


そういうときにしっかりと家族を守るべき父親が姿を見せない。

男って、頼りにならないときがある。

わたしの父も、定年後に職を失ってから

たがが外れてひどいことになりました。

男ってどうしてこんなに色々いるのかな。

この難病の子どもの父親が出てこないのは、

離婚したのか、はたまた仕事に打ち込んで相談にも乗ってくれないのか。

ひとの家庭の事情をいろいろ憶測したりして。


夫も、わたしがいなくなったらすぐに力尽きて死ぬ、

なんて情けないことを言っていました。

女はそういうことはないですね。

母はつよし。

まあ、わたしは子どもはいないけど。

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