#平成生まれは知らない昭和の常識(02)

服部 淳の『#平成生まれは知らない昭和の常識』は、

小説のネタの宝庫。

うまく料理したら、『精霊の守り人』 に匹敵する話が

書けるかも、という話その2です。


この本の冒頭に、走ってくる車で道の砂利がはじかれて、

道路のそばの家の窓ガラスを割った話があります。

これを異世界ファンタジー風にアレンジするなら、


貴族の乗った馬車が、おつかいしていたホームレスの男の子をひき殺し、

姉が魔法を学んでその復讐に乗り出す、という話が出来そうです。

昭和30年代に実際にあった、「道が狭い話」 もどっかで使いたいところ。

国王が、姉の復讐の動機を知って、国の改善にのりだすとか。

あと、姉が貴族に復讐するために、

男装して貴族の家に奉公に出て、

貴族の息子に惚れてしまうなんてのがあると、

葛藤があって面白いでしょう。

こういうアイデアは出るのに、いざ小説にしようとすると

アラばかり出てくるんだよね。


ピヨピヨって話、知ってますか。

ミステリー小説「64」 の作者、横山秀夫が、小説を書いているときに

「この文章を書くと34ページと矛盾するよ、ピヨピヨ」

という声が聞こえてくるんだそうです。

その声を無視できず、寝食をわすれて没頭、

わずか8時間程度で本の半分ぐらいを書いちゃった、とか

2019/05/31のラジオ深夜便でいってました。


わたしもピヨピヨ、ほしいです!

矛盾点を自分で気づけないんだもん……。

作品を書き上げることに夢中になっちゃうんです。

矛盾があること自体がわかってない。設定ミスなんてガン無視。

芸術は、自分の死骸を解剖してその病状を報告すること、

と『草枕』で夏目漱石は言ってますが、

そんな域には届いてません……TT

向いてないんだろうな……。エッセイの方が向いてる(小説よりスイスイ書けるし)

しかしまあ、やると決めたらひとつぐらいは、創っていきたいところです。

でなければ父が浮かばれない。

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