いだてん #16

平成最後のいだてん#16は、「出て行け」という言葉が印象的。

戦争と政治には、モスクワオリンピックを連想させる話でした。

毎日練習に励む四三を知り、スヤに、「東京まで行ってこい」と送り出す池部の姑さん。

播磨屋(ピエール瀧じゃない!)の二階に住む四三に会えたスヤは、

いきなり彼から、「出て行ってくれ」 と言われて引きつってました。

いい嫁さんなのに、そりゃないぜ、四三。

甘えは、堕落の入口……。言い過ぎですよ。自分に厳しすぎる。

新婚さんなんでしょ、やりたいことはほかにもあるでしょ。

やっぱり、四三はマラソン馬鹿です。

スヤはそれでも、そんな彼を大きく包み込むのでした。

最近の子のなかにも、こういう女性がいるといいけど。

その頃からはじまった欧州戦争。

オリンピックは開催する、という連絡と、五輪のマーク。

「アジアが入っているのは四三たちの活躍があったからだ」

嘉納先生の言葉に、誇らしくなる四三。

そんなことを言うから、ますます走ることしか考えなくなるんだよ……

嘉納先生、罪作り。(結婚のこと、知らないんだったっけ)

無銭飲食で警察に捕まった朝太こと美濃部くん。

牢名主にバナナをもらい、彼を落語で笑わせることになるのですが!

「ふつーにしてるほうが面白い」

なにげに傷つけることば。たしかに流暢で、長いストーリーはしっかりしてるから

感心するけどってね。

自分はダサいことはしたくないと突っぱねる美濃部くんに、面白いかどうかは観客が決める、

つまりこのオレだ、と牢名主。

ひとつ、大きな経験をした美濃部くんは、

髪を切ってやり直すことにするのでした。

疑問がひとつ。ハサミを牢に差し入れるって、あり得るのかしら。(凶器になるでしょうに)

ともあれ、解放された美濃部くんは、髪の毛を切り、こころを入れ替えて

落語の初歩からやり直しです。

政治とスポーツは関係ないと主張する嘉納先生の絶叫もむなしく、

オリンピックは中止になりました。

第一次世界大戦です。

第二次世界大戦はこのあと。

そして、日本が敗戦し、冷戦時代にはソ連のアフガニスタン侵攻に

抗議してアメリカとともにモスクワオリンピックをボイコット。

政治とスポーツは関係ないなんて、やっぱり理想なのでした。

選手たちの夢を奪うのは、いつも国の事情。

平和がいちばん大事です。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る