いだてん #11

いだてん #11

いよいよ競技が始まろうってときに、プラカードが「日本」 でなきゃ、出ないとゴネる四三さん。

弥彦までそれに乗っかって、みんなを困らせていました。

Japanじゃないと、外国に通じないだろって指摘する声も無視。

なんと嘉納さんは笑いだし、「双方一理!」 と片付けて、

奇策でもって四三さんの要望に添います。

愛国心って、みょーなところで発揮されます。


今回印象に残ったのは、このみょーな愛国心を表明したり、

「頭の中がもやもやする」 と悩みを打ち明ける四三さんの姿でした。

弥彦は、この 「もやもや」を、「プレッシャー」だと説明します。

正体が分かった! と顔が明るくなる四三さん。

「プレッシャーも、ありすぎるとスランプになるよ」

素直すぎて打たれ強い四三さんに、どうやら嫉妬したのでしょうか、

弥彦のこの言葉に、わたしのほうが、ツボにはまってしまいました。


四三さんにすべてを任せて、400メートル競技のラストを放棄する弥彦くん。

四三さんは、思わずグチったりしますが、

弥彦はかつての四三の言葉をそのままお返し。

四三は短距離と長距離は違う、と反駁。

対立しつつも、この二人、なかなか鋭さをお持ちのようです。

頭がいいね、ふたりとも。

だからこそ、限界が見えてくるのでしょう。

このエピソードのタイトルが 「百年の孤独」 で、それもまた、効いてる。


弥彦くんは史実通り、負けてしまいました。

実家に送った手紙で、命を賭すとまで書いたので、

ただ負けて帰るだけじゃないだろうとは思うのです。

帰った後に、なにを成し遂げるでしょうか。

弥彦くんもそうだけど、四三さんも負けるんだよなー。

わかってるだけに、みんなが一生懸命なのを見ると、

つらくなります。

そんなレベルも低い日本人が、いまや金メダルなんて当たり前なんだから、

先人の努力、いかばかりか……。

税金もかかってるんだ。ちゃんとやってもらわにゃ、という意見も

なきにしもあらず。


オリンピックはいい競技だとは思うけど、

お金、かかりすぎだよね……。

一部の人ばかり儲かってるってほんとなのかしら。

選手たちは短命だったり、怪我をしたりで大変らしい。

戦争という手段で外国へ自己主張が出来ないから、

オリンピックでごまかしてるのだろーか。

見た目、華やかなオリンピック。

黒澤明さんが記録映画をなぜ放り出したのかも含めて、

今後の いだてん のストーリー展開が気になります。

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