天皇とヒロシマ (終)

中国新聞の「天皇とヒロシマ」 5回シリーズの感想、

その3です。


昭和天皇と平成天皇のお言葉の違い

昭和天皇は、中国新聞によると、初の訪米後75年10月31日の記者会見で、

「遺憾には思ってますが、こういう戦争中であることですから、

広島市民に対しては気の毒であるが、

やむを得ないことと私は思ってます」

 ということば。原水爆禁止広島県協議会の抗議に、

宮内庁長官から異例の、「投下を肯定する意味合いの発言ではさらさらなく……」

という返事が届いたそうです。

でも、被爆者の間にはわだかまりも残り、昭和は閉じました。


耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍ぶというスタンスだった昭和天皇。

初の訪米で、テンパってた面があるのかもしれません。

自分の立場も針のむしろ。

広島人も、耐えてくれると思っていたのかも。


一方で平成天皇は、在位10年の会見で、

「長く続く放射能の影響の恐ろしさを世界の人々にも理解してもらう」

重要性を挙げたり、

「過去の歴史的事実を充分に知って未来に備えることが大切」

ともおっしゃったり、戦後70年の2015年の誕生日会見では、

「先の戦争のことを充分に知り、考えを深めていく」必要性を重ねて述べた、そうです。


日本国民の総意に基づく、というのが

憲法での天皇の位置づけ、

と中国新聞は指摘しています。

ともすれば、「国民のために祈ってくれているから、天皇はありがたい」

とか、「伝統があるから 天皇は素晴らしい」

という論説がまかり通っている昨今ですが、

それが国民の総意なのか、そもそも国民の総意とはなにか、

そのあたりが曖昧なところが、日本らしいですねえ。


つぎの天皇がどうなるのか、どんなことをするのか。

雅子さまのこともあるし、ちょっと心配です。

日本にとって、天皇とはなにか。ヒロシマとは? そして、国民とは?

一朝一夕には答えの出ない問いが、わたしたちの前に立ちふさがっています。

この問題は、折に触れて考えていきたい課題だな。

創作するより、ずっと大事かもしれない。

どうせ働いてないんだから、のんびり哲学しますよ(笑)

のんきな主婦の独り言、だれも聴いてないから言いたい放題。

読む人がいないのは当然だ(w

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