天皇とヒロシマ その2/3

今回は、沖縄についてです。

そのまえに、ヒロシマと天皇について、触れます。

天皇・皇后両陛下が初めて広島県をいっしょに訪問されたのは、ご成婚から9年後の1968年だそうです。

その時両陛下は原爆資料館の遺品に目を止められ、原爆病院では患者も見舞われました。

87年8月7日の会見では、終戦の日への「感慨」を問われ、

自らの思いを率直に明かした、と言われます。

「やはり、こういう戦争が2度とあってはいけないと強く思います」

「記憶されなければならない」 として4つの日を挙げました。

「広島の原爆の日、長崎の原爆の日、そして6月23日の沖縄の戦いの終結の日、

この日には黙とうを捧げて、今のようなことを考えています」

「平和を守っていきたいものと思っています。これは子どもたちにも、

ぜひ伝えていかなければ」

 そうした上で、「どうして8月10日の全国戦没者追悼式と8月6日の平和記念式典だけに

(全国)中継をするのか」

 と記者たちに問いかけた、と言います。

 広島の式典はNHKが58年からTV中継して、長崎は2000年。沖縄は08年からだったそうです。


以上は、中国新聞からですが、最近の傾向として、戦没者追悼式も記念式典も、

かつてのように視聴率が取れてるとは言えない現状のような気がします。

みんな、過去の歴史より、いまのことで手一杯なのです。

仕事もある、家事もある、法事もある、墓参りもある……みんな、忙しい。

昔あったことをウジウジ考えてもしょうがない。前を向いていこう。

それ自体がわるいわけじゃない。前向きに生きることで、希望も見えてくることでしょう。

しかし、歴史というものをちゃんと勉強していないままに未来へ向かっていって、

大丈夫なのでしょうか。


学校では、近代史は駆け足で教えます。だから、現代にいたるまでに様々な影響のあった

ことがらについて、自分たちがどう受け取ってきたか、知らない人が多いといいます。

言霊教というのもあり、「こんなことを言ったら縁起でもない」

と思考停止する人もいるかもしれません。

沖縄の、過去の歴史―――

平和的外交精神にもとづいた基地問題(背後に中国人がいるという噂もある)も存在します。


沖縄は、その歴史上、うまくいっていた時代が続いていた。

だから、隣の国が虎視眈々と自分の領土を狙っていても、

「相手に悩まされないんだったら、領土になってもいいんじゃない?」

という考え方になるのかもしれません。

実際、沖縄以外の日本人のなかにも、そういう人がいるそうです。

現実にそうなったらどうなるか、

ちょっと考えれば判りそうなものですが……。


なるほど、日本は平和を口にしながら、戦争を前提とした基地を作るのかもしれない。

憲法第九条がありながら、偽善じゃないかと思う人もいるかも。

しかし、憲法第九条は日本固有の憲法であって、外国には存在しません。

天皇が平和を祈っているから、いつまでも平和だとは限らない。

言霊教や精神論で外交がうまくいくはずもない。

高度成長期の日本人に、ベトナム戦争や朝鮮戦争を食い止められたでしょうか。

若者たちは、内ゲバはしたかもしれませんが、

選挙で国を変えようとはしなかった。

そんな若者たちに、おとなたちは、みな、眉をひそめつつも、

「若者文化」 と 認める人もいたりしましたっけね。


日本固有の文化や言語、歴史を守る。

そのために武装するのは当然です。

無抵抗主義のインドでさえ、核武装してるのです。

言霊教は、日本の文化で貴重ですが、

それに足を取られて 現実を見誤らないようにね。

……でも、戦うのは、あくまでも最後の手段でお願いします。

火の粉を払っているうちに、自分で地獄への道をまっしぐら、

なんてごめんですからね、わたしは。


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