不治の病 2

病気って、つらいですよね。

パソコンボランティアで、パーキンソン病の話題が出ました。


ボランティアの生徒の一人が、

「このごろ、パーキンソン病が流行ってるらしいのよね。

わたしの知り合いも、卓球が大好きだったのに、できなくなっちゃったの」

好きなことをしていれば、進行を遅らせることは出来るらしいのですが、運動がしにくくなる身体では、それも難しいですよね。

卓球をする活動的な人間が、手足を思うように動かせなくなる……。

パーキンソン病は、ひとを選びませんから。対岸の火事なんて言ってられない。


ボランティア講師のひとりが、

「おれは元薬屋だったから、その手の話は得意」

と言って、以下のように、ちょっとしたトリビアを話してくれました。


「パーキンソン病は、脳が萎縮し、ドーパミンが不足する病気で、ドーパミンを飲んでいれば、とりあえず生きていることは出来る。

 現在、ノーベル賞をもらった山中教授のiPS細胞で、患者の細胞を取って、脳に移植しよう、という治験が行われようとしている。

 早く治療を開始したい人もいるだろうね」


 早いほうがいい、という人もいるでしょうが、早ければいいわけでもない。

 人体実験ってことだからね……。こわいこわい。

 40~50代の人に多く発症するこの病気。

 現時点では、完治する方法はありません。

 予防も、手探り状態です。

 だれでもなりうるだけに、手をこまねいているしかないのが悔しい。

 自分に力がないのが、こういうときに情けないのです。

 

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