大河ドラマ『いだてん』鑑賞日記 #01

NHK大河ドラマ 『いだてん』 #01 完見しました

1964年と1909年を行ったり来たりする、構成的には難しい話でした。

飛ばしながら視聴はできません。

あらすじネタバレは以下のサイトを参考にどうぞ。

http://そうだったんだ.com/dramamovie/12671/

このサイトにあるように、わたしも1930年代に

東京オリンピックを開催しようという気運があったことを、知りませんでした。

こういう裏話的な物語は好きなので、

今後も見るかもしれません。


#01で印象的だったのは、役所広司!!!!

柔道の父 嘉納さんをよく演じておりました。

この嘉納さん。オリンピックの立役者になるんですが、

周りから反対されればされるほど、燃えるタイプです。

小柄で未熟な日本人が、外国人にかなうわけがない!

と言われて反発し、

当時の愚連隊(天狗倶楽部)とともに、マラソン大会を実行。

その予選を世界新記録で通った、金栗四三を見いだすのでした。


役所広司演じる嘉納さんが、フランスの人に説得されていく……、その過程が

無理なく描かれていて、惹きつけられました。

日本人の未熟さに、オリンピック参加を辞退するというフランス語まで習ったのに、

フランス大使から日の丸の絵を見せられたとたん、

「させていただきます!!!!」

と日本語で口走るシーンが面白かった。

なによりその直前、辞退すると決めていた嘉納さんが、相手から日本語で、「(遅れてきて)すみません」

と言われて毒気を抜かれるシーンは、

滅多に謝らない西洋人の噂を知っているわたしとしては、

ツボでした。


たけしもいました。ヤサぐれた青年として。

北野たけし演じる、古今亭志ん生の『富久』って実際にある落語じゃ、ないんだよね? (落語にはウトいのだ)

落語でストーリー展開を解説しつつ、話を運んでいくという凝った作り。

時間軸があっちいったりこっちいったりして、

ややこしいのも現代的です。ちょっとだけ、時間旅行を実際にやってる気分にさせられます。

しかもジェットコースターで。

なので。

この古今亭志ん生が狂言回しになっていることで、どうにか話について行ける。

たけしは好きじゃないのですが、

人を食った志ん生の役どころをうまく押えている。

志ん生は、資料によると、『火焔太鼓』 が得意だったということですから、

いつか、NHK大河ドラマで、その演目をやってくれるかなー。


わずか100年ちょっとの間で、人間って変わるのね。

子どもたちが、銃を持って 『お国のために』 戦いに繰り出されるシーンを見て、

平和にこだわる嘉納さんと、周囲の無理解(一部のエリートのためにカネは出せん というのは一理ある)

といった、嘉納さんをとりまく世情や環境を、思わずにいられません。


頭から血を流して走る金栗(帽子の染料が雨で血のようになって頭から流れていたのです)。

約40キロを完走した金栗とは、どんな人だったのか。

来週は、その話になる予定のようです。


PS 

今回のエピソードのタイトル 「夜明け前」 は、島崎藤村の代表作。

次回のエピソードのタイトル「坊ちゃん」 は、夏目漱石の青春小説です。

名作をタイトルにしてくんでしょうか? ムリがあるかも……。

なんにせよ、胸アツの展開が待たれるこの大河ドラマ。

楽しみです。




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