クズで良いから!! ホントにクズで良いから!!
「……ようやく思い出した。あの時の女の子か」
「せっかくの〝後輩からの親切〟、無駄にしちゃったんだ……
「え?」
「下駄箱、見ればわかるでしょ? アキラくんが登校してたかしてなかったくらい」
「まさか……そんな……手紙、読んでなかったの……?」
「いや、読んだ」
「〝ゴミ箱の中〟にあったのを拾い上げて、細切れになったのをわざわざ修復したんだよ! お兄ちゃん、家にまで行ったのに! 『来てくれなかったの』~じゃないよ!」
あ、マズいわ。嫌な流れを感じるわ。
「ど、どういうこと?」
「手紙を入れるなら、自分でやりなさいって話」
ため息を
「実際は心のなかで
立ち上がった衣笠は、あまりの
「ぼ、ボクは……だ、だって、真理亜は……い、家にまで来てたなんて、し、知らなかった……!」
「落ち着け、
聞く耳をもたないのか、彼女は頭を抱えてブツブツと
「わかった!! 150円まで買ってやるから!!」
「お兄ちゃん、値段の問題じゃないと思うよ」
嘘だろ?
「う、裏切られた……と、友だちだと思ってたのに……う、裏切り者……しゅ、
急に走り始めた由羅に反応し、この場からの離脱も
「ね、アキラくん」
俺の
「手紙をゴミ箱に入れたのは、あの後輩の女の子……なら、手紙を細切れにしてあげた
「
「当たり! せっかく読めないようにしてあげたのに、アキラくんったら、
ご
「ね、お兄ちゃん、放っておいたら?
「俺が悪者のほうが、丸く
お
衣笠を追いかけて
「ど、どうして、ぼ、ボクを裏切ったんだ……!」
「あぁ、やっぱり、わたしをつけてきてた
ゆったりと腰掛けて、由羅と
「
アキラ教の信者を
「クズだからですよ!」
「はぁ?」
みっつの返答が重なって、
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