ヤンデレに入らずんばヒモを得ず
「今、何時?」
うどん(関東風)を完食してから
「んじゃあ、そろそろ、始めようぜ」
「な、何を……でしょうか……?」
「
彼女は、きょとんとして
「俺は決めた。うどんも
まぁ、難点を挙げれば、うどんが関東風だったことだが」
「い、いえ……か、関西風で作りました……血を入れたので……し、汁が黒っぽくなったんじゃないかなと……」
「そ、それで……み、
「いや、だからな、水無月さんとか言うヤンデレは、
「と、
扉も窓も
「で、でしたら! さ、早速、
「待て」
どこからともなく、調理用包丁を取り出した黒髪は、
「お前は、神である俺が好きなんだよな?」
「こ、
包丁を振り回すのだけはやめて。
「言い直そう。お前は、神である俺を
「も、もちろんです」
「そのアキラ様が、ココに留まりたいと言っているのに、わざわざ、本尊化する必要があるのか? アキラ様は逃げないんだぞ?
「で、ですが……は、腸は
「
立ち上がって
「俺の腸は至って
「お、お言葉ですが……そ、それでは、ぼ、ボクの作った
「教義は、神である俺が決める。当たり前の話だ」
いやー、
「
「え?」
ゆらゆらと刃物の切っ先を
「ほ、本物のアキラ様が……ぼ、ボクの教義を否定するようなことは絶対に言わない……お、お前は偽物だ……!」
あ、なるほどぉ! 俺は
「ごめんなさい、調子に乗りました。毎朝、ヨーグルトを食べるとか嘘です、実はあんまり好きじゃないです」
後ろに下がりながら
「せ、聖地に……不浄なる者の存在を
詫びなくても赦すから、お前も赦せよ。
俺の背中が壁について、彼女は腰元で包丁を構え、
このままでは、間違いなく俺は死ぬ――
「うっ……うぅ……うぅう……で、出て行け! 俺の身体から、出ていけぇ!!」
叫びだして床を転がり始めた俺のことを、少女は注意深く観察し、攻撃の機会を
「ど、どうにか勝てたか……! 彼女が考えだした教義を
「も、もしや……あ、アキラ様……?」
「如何にも、
「あ、アキラ様……よ、良かった……! きょ、教義を否定なさるので、
あ、良かった。この設定でイケるわ。
「俺はアナタの教義を否定することのない、真のアキラである。だから、殺したりする必要なんてないんだよ」
安心させて筋肉が
「神の
「お、お
間違いなく、悪性の間違えだろ。
「アナタが教義を守り続け、善であれば、俺は
俺は、ニッコリと笑った。
「共にアキラの世を
アキラ教の
「は、はい……も、もちろんでございます……!」
一度でも
「……俺は、
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