ラピスラズリ

虹色の陽射しに

笑い声が反射する

煌めく言葉に

芽吹いた青葉が一つ

顔をのぞかせた


自転車を漕いで見つけた

昼下がりに浮かぶ白い月は

規則正しく公転している

ただ それだけなのに

何故か見惚れてしまった


小川に乗せた笹船は

知らない誰かが拾うのを

待ち焦がれて

大海を知らずに流れていく

巡りめぐる素朴な旅に

何故かドラマを感じて


そして 思いついたかのように

気を利かせた冗談を口にした

青色の粒子に

最大限の 幸せ 溶かしながら


ラピスラズリのような

深い輝きを放つ地球に

生まれてきて良かった と

そう思えてならなくて

日記に精一杯に書き留めると

普段は気にしなかった

そよ風を感じた


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