月明り

たとえば、日付が変わる前

脳の隅にある文字たちを

きれいに並べられていたら


今更 と言うように

溜息を一つ

午前四時 金の三日月が

たなびく雲の間から

見え隠れしていた


月明かりは

僕を優しく包み込んで

しずかに見守っていた


脳の中をただよう

くだらない戯れ言さえ

窓から差し込んだ月光が

今も昔も これから先も

僕を照らし続けて


今はすべて許されるかな


そう思いながら

夜と朝が混じる午前四時を

毛布にくるまって眺めた


おはよう って

口に出して言えるように

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