芋太

芋太/BREAK.exe

 ※CAUTION

・こちらの注意書きは必ず読んでください。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888092635/episodes/1177354054888097839

・自分が感想を書く時は我が身を顧みません。

・感想は独り言なのでタメ口。作者さんへ送る際は敬語を使います。

・今回の評価の辛さは【辛い】です。

【辛さレベル:甘い・普通・辛い・激辛・無制限】


─────────作品情報─────────

作品名:BREAK.exe


作者名(敬称略):芋太


キャッチコピー:“地球”と“異世界”が交差する物語。


タグ:ファンタジー

   異世界転生

   SF

   アンデッド

   ミリタリー

   ロボット

   兵器

   魔法


─────────あらすじまで読んでの感想─────────

・わお…すごく個性的だな…内容が全く読めない。


・まずは、タグ周りから…SFとアンデッド

 ミリタリーにロボットなのに、魔法にファンタジー。

 キャッチコピーは異世界と地球…。


・矛盾しか産まなさそうな単語が一杯だー、展開が全く読めない。

 あらすじでも見てみようか。


・コンピューターと呼ばれる物質…?物体じゃなく?

 これはちゃんとした用法に従った表記って認識で合ってるの?

 物質というのは材料や材質に対しての言葉なんだけど。

 その認識でこの世界はコンピューターを見てると思ってもいいの?


・【コンピューターには価値がある】

 異世界でコンピュータ…台数が多ければいざ知らず、少なかったら製造方法も知らないのに価値があるかな…。

 それに研究って…分解しないで?ドライバーなしでこれを研究出来るものなの?

 そもそも電源もないのに付くわけがないし…。


・【“成し遂げるため”に】

 良くないものだね。おそらく。

 一般的な成し遂げるでないというのは確かっぽい。


・確か、タグにはSFってなってたから、未来のコンピュータという感じか?

 …なおさら研究しづらくないか。

 どうやって価値が生み出されたかが全然わかんないな…。


・でも、あれだ。

 アンデッドの少女が出るというのは、軽い話ではないだろう。

 アンデッド族というのが謎でしょうがないけど、それなりに重いんじゃないかな。


─────────文章全体を見た初印象─────────

・字下げ…字下げ…。


・改行はされてるから読めなくはないけど…字下げはしたほうが良いんだけどな…


─────────本編を読んだ感想─────────

どこまで読んだか:【ACT-4:Medicine > Life】


・【黒いジャケットとロングスカート】

 すごいファッションだな…。感覚的にはどこかの空の容れ物さん?


・【自然の扉の向こうには】

 …誤植なのかどうかちょっと、判断がつかない。

 というか、自然に開かれた扉も表現的におかしい気はするけど…。


・メカがロマンチックなんて言葉を使ったぞ…?

 想像以上に人間的なのか?


・いつものごとく日本が魔改造されてるぞこれ…。

 というかアンデッド族か…、そうか、種族なのか…。

 ものすごく突っ込みたいが、そういう設定ならしょうがない。


・ものすごく人間的なメカだなこいつ…。


・ACT-0とACT-1の間に一体何があった…

 ヒロインキャラの言葉遣いが一気に男前になったぞ…?

 武器選びの時はまだ当時の話じゃないの?


・あ、エンディングが見えた。(ACT-1)


・というか…急展開すぎやしませんか。

 グレンの野郎は感情があるのかどうかすらわからないし、人間皆殺しするというのにただただ肯定してるし…の割には人間っぽいし。

 メカメカしさがない分、違和感が半端ない。人間らしい分、すごく作為的に感じる


・クウナの発想も突拍子がないな。もう少し、魔王を思い出した理由などが語られても良かっただろうに。

 そもそも、どういう年齢設定かもちょっとわからない。


・魔王という概念が存在する以上、存在しない道にはならないけどな…。

 アンデッド族なんてわけのわからない種族まであるのに、それに似た概念すらないというのは、正直疑問でしょうがない。


・とりあえず一つ言えるのは…グレンのメカという設定が全然活かされてない性格。

 プロローグのACT-0では結構…良い感じじゃなかったっけ?

 どんどん軽くなってるんだけど、このロボ。


・外見の話がもっかい出て思ったんだけど…アンデッド族って、どんな外見?

 リーチやスケルトン…はないよね?ゾンビ?

 って、真っ白い肌だけ?

 …あのゾンビアニメたちを見なかったからこんな反応になるのか?

 どう考えても、名前変えたほうが良くないか…?

 だって、アンデッド(Undead)じゃん。


・というか毎回毎回、この日記みたいな独白も少しうざい…

 ワンピースアニメの前編までのあらすじ5分じゃないんだから…。

 そう毎回出ることもないだろう。

 毎章の初めくらいに一度出れば十分じゃない?あるいは最後の番外編とか。


・心が壊れている…って、本当にそういう設定…?

 全然そうは見えないんだけどな…壊れている描写がほしい。

 こんな、何にも描写されないまま、ロボがどんだけ壊れてる強調しても届かない。


─────────総評─────────

自分評価(★5評価):★★☆☆☆


 物語で一番大事なものが欠落してる。

 ヒロインも、主人公のロボも、行動は矛盾だらけ。

 掛け合いとかは普通に良かったんですが、それだけでした。

 設定周りとストーリーには突っ込みどころしかない。


 先ずは設定周りから。

 設定周りは上で散々突っ込んでます。

 上で語らなかったことが一つあるのですが、

 それは普段、魔族として描かれる種族が、

 何の理由もなく踏みにじられる弱者として描かれていること。


 こういうのを何の事前説明なく、勝手に変えてはだめですよ。

 こうも劇的に常識として定着してる設定を変えるなら、

 読者が慣れるまで時間を使わないとなりません。

 最小限、そういった説明が先行しないといけないのです。


 これを詳しく説明するには、

 ファンタジーというジャンルから一度、説明する必要があります。


 ファンタジーというのはTRPGにその根本を置いてます。

 D&D、ダンジョンズ&ドラゴンズというTRPGゲームのルールブックが、

 一般的に使われるファンタジー設定の根幹になります。

 (並の百科事典以上の厚さを誇る本が3冊か4冊)

 エルフ、ドワーフ、アンデッドなどの様々なファンタジー要素の元となる設定がいっぱい詰まってます。


 まあ、ファンタジーの定義については以外にも色々ありますが割愛します。

 言いたいことは、ファンタジージャンルは暗黙的にこういう約束を交わすジャンルということです。


「こういう基本設定が元となる世界で行われますよ?

 わかりましたか?そういうジャンルですよ?

 エルフとかドワーフとかアンデッドとかドラゴンとかでますよ?

 魔法も普通に出る世界ですから了承してくださいね?」


 魔法とか、武器とかの名称は変えても根幹をいじらないのはそこが原因です。

 細かい設定の話をしなくても済みますからね。

 …まあ、最近は色々、改変されてるのでこれが全てではありませんが。


 そういう意味でも、これはちょっと、いきなり弄りすぎてます。

 それに、ヒロインの種族がよりにもよってアンデッドです。


 Undead。正確にはthe undeadが正しい。

 死んでないモノという意味です。

 もちろん、生きているわけでもないからこういう名前をつけてます。

 本来は死者の死体を動かす降霊術などで動かされる存在です。


 でも、これは違いますね。

 ちょっとかよわいだけの種族で、死者から蘇ったのでもないですね。

 もし蘇った死体なら虐殺された辺りでそういう説明がされるべきです。

 こんなわかりやすい名前を、こんな種族につけちゃだめですよ。

 完全にオリジナルにするべきでした。


 ゴブリンなどは最悪、まだいいのかもしれません。

 まあ、わからなくはない。こういう設定なんだろう。

 でも、アンデッドは根幹から変わってます。

 これを慣らすにはちゃんと3~5話くらいはゆっくり、

 この種族の姿を読者に見せてあげるべきでしたよ。


 次はストーリーです。

 といってもここは単純です。

 0話の緊迫な状況はどこ行ったか…1話の冒頭から空気は台無しです。

 なのにセリフの単語だけ復讐やら魔王やら壊れてるやら。

 読者は既に冷めてるのにストーリーだけ一人踊りです。


 もちろん、ダークさなどあらすじでもタグでも感じられなかった。

 辛うじてタイトルのBREAKだけがそれっぽいけど、後付けに近い意味合いです。


 でも、それがどうにせよ。

 扱うのが復讐なら。

 扱うのが狂気なら。

 これでは誰も満足出来ませんよ。


 最近、皆があまりにもこれを軽々しく扱う気がしてますが、

 負の感情は凄く敏感な感情です。

 誰しもが持ってる分、この感情を感じてる時の気分は皆が知ってます。

 そして、これはキャラクターに共感すればするほど大きくなるものです。


 これが何を意味するのかと言うと、

 負の感情を描く場合の小説の雰囲気と描写は、

 読者の想像以上を目指す必要があるということです。

 ここで書き方を間違うと、その瞬間、読者は離れていくでしょう。

 もちろん、自分もです。

 因みに自分は、1話の時点で心がこの小説から離れました。


 実のところ、作品だけはツイッターで見て、

 企画参加作なのも知らずに、終わってから読もうとした作品だったのですが…。

 名前が気に入って読んでみたら、という感じで、非常に残念です。


─────────作者さんへ─────────


 久しぶりに見た1年先輩!

 ロボットとか特撮とかを好むというシンプルなプロフィールですね。

 長過ぎる自己紹介文はあまり好まないので、自分は好きです。


 ツイッターのつぶやきは殆どメカとかミリタリー系。

 知り合いの友人と気が合いそうな気がしましたw。

 フォロー中の小説もほとんどがSF系ですね。


 他の書かれた小説も全部メカ絡み。

 TEST ACTは少し読んでみましたが、ここはメカメカしさがまだ生きとる!

 簡単に1話だけ読みましたが、これより断然良い感じですね。

 流石に、自分はメカ系が好みじゃないので読みませんが。


 ただ、いつもあらすじとかキャッチコピーでは重く雰囲気作りしてるのに、

 本編に入った途端、これが軽くなる傾向があります。

 こういう裏切りはあまり良くありませんよ。

 ただ、TEST ACTは復讐とかには触れてないので、これよりはマシでした。


 小説のようなもので一番大事な要素は間接体験です。

 私が主人公の感情に共鳴して、主人公の経験を間接的にでも体験できる。

 だからこそ、私たちは物語に説得力を求めるのです。

 作り話だと自覚してしまえば冷めてしまいますからね。

 設定は作り込んで、本編には出さないように、というのはそのためです。


 なので、少しその辺りを意識しながら書いてみましょう。

 読者はあらすじまでみて、どういう感情を抱いて、

 本編にはどういう物語を欲するのか。

 内容はいざしらず、雰囲気ははっきりと伝える必要はあります。

 それとそれに似合った描写を書きましょう。


 先ずはそこからです。

 応援していますよ、芋太さん!

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