第7話:『生徒会長』『チャラ男』『ケータイ』

 今年度の生徒会長選挙は、三人の候補の中から圧倒的な大差で一人の青年が選ばれた。

 彼には学がない。壇上で演説の順番を待つ間にもケータイをいじっていた、非常に浅慮でチャラついている男。いわゆるチャラ男だった。

 そんな彼がなぜ生徒会長という栄えある立場に選ばれたか。理由は、友人の数だった。彼には非常に多くの友人がいた。彼の友人たちはみな彼に投票した。彼の唯一の強みは遺憾なく発揮されたのである。

 愚かな大衆が愚かな指導者を生む。

 学園の最悪の一年が始まろうとしていた。



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感想・振り返り


 またリア充批判のぼっち小説になってしまった。

 あえてとても短く書いてみた。あえてね。

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