【お急ぎの方へ☆サクッとネタバレ】Episode1 とある吟遊詩人が愛した娘
とある吟遊詩人サムソンが愛した娘・アンジェリカは、見た目は相当に可憐な16~17才の少女であったが、実は奇跡的に若く見える29才の女であった。
しかも、それだけじゃなくて、彼女には”視えない者が視える力”(死した者の姿が視える力)があった。
さらに、それらだけじゃなくて、彼女には6回の出産経験(相手は皆、行きずりの旅の男たち)があったうえ、自分が産んだ子供を育てることもせず育児放棄して殺害し、納屋にある箱の中に放り込んでいた。
彼女の秘密を知ってしまったがために、サムソンも殺害されそうになる。
しかし、彼女の6人の子供のうちの1人(ミイラ状態)が、必死でハイハイしながら町まで助けを呼びに行っていた。
間一髪、助かるサムソン。
アンジェリカは、6人もの嬰児殺しの罪で火炙りの刑へと処される。
後日、子供たちが埋葬された丘の上で鎮魂歌を奏でるサムソン。
鎮魂歌が佳境へとさしかかった時、彼が肌身離さず身に付けていた十字架(若くして亡くなった彼の母の形見)から、母が現れる。
サムソンの母は、アンジェリカが産んだ6人の子どもたちを導き、彼らとともに天へと還っていく。その光景に熱い涙を流し続けるサムソンが奏でる鎮魂歌は、静かに優しく、光さす丘に響き続けた。
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