第6話 出会い①
彼と出会ったのは、小学校低学年頃だったと思う。
丁度、身体を売り始めた時期。
その頃は言われるがままで、何をされているのか理解出来なかった。
その合間に、よく近くの広場に遊びに行っていた。
そこで出会ったのが主人、一ノ瀬理央である。
あの時は知らなかったが、習い事や家に居たく無い時に彼はこの広場こっそり来て居たらしい。
今思えば、彼は誰かに探されていたり、人目に付かないように遊んで居たように感じる。
よく彼と出会う事が出来たなーーと思っていたが、この広場は一ノ瀬が所有しているものを世良家が共有させて貰っており、そのため彼と出会う事が出来たのだろう。
この頃はよく2人で遊んだものだ。
しかし、この関係が長く続く事は無く、彼とは次第に会わなくなっていった。
当時、彼と会えなくなり寂しかったのを覚えている。
広場で待っていても彼が現れることは無く、その頃から“仕事”も本格的になって来たため、次第に私もあの広場には行かなくなった。
それから数年後の中学生になった頃、彼と再会した。
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