第9話 紙幣は確認してください

 



いらっしゃいませ、こんにちは!


前回のお客様は常識的に何だかなあ、といった方もおりましたね...。


今回は紙幣投入で起こるトラブルです。


セルフサービス店では釣銭機と計量機が一体型になったものが最近は多いのですが、これ、紙幣が詰まりやすいんですよ。


そして詰まると制御盤の方で警告音が鳴ります。




「( ゜Д゜;)!?」




って、なります。心臓に悪い音です。


雨の日によく起こるトラブルですが、濡れた紙幣を機械に投入すると詰まります。


機械の中では紙幣をベルトに挟んだりローラーを使ったりして移動させているため、濡れているとベルトや紙幣同士でくっついてグシャグシャになってしまうんです。




「あれ、エラー? どうしよう?!」




詰まると機械の画面に何かしらのエラー表示が出るので、店員を待つか、なかなか来ない時は機械についている呼び出しボタンなどを押して呼んでくださいね。


お金詰まりのトラブルは詰まりを直すよりも、数値を修正する方が面倒臭いんです。


例えば濡れた千円札で詰まったとします。


これがカウントされる前に詰まった場合は機械から千円札を抜き取るだけなので楽です。


カウント後に詰まると、抜いた後にもう一度お客様がやり直すので、機械の中ではカウントしてしまった千円がプラスになってしまうんですね。


これをそのままにすると集金時に計算が合わなくて締められません。


その千円を修正するには機械を購入した会社へ連絡を入れて、会社の方から遠隔操作で修正していただきます。


でもこの修正がまた面倒で、お客様が途切れた時に差額を確認してから修正するので、忙しい時間帯に起こるとなかなか出来ない。


自分でもやり方は知っているけれど、会社側にやってもらうことでお金が合わない時に従業員が疑われ難くなるんです。


会社側に報告のない修正があればその時に働いていた従業員が怪しいとなりますし、単純に回収金の数え間違いということもありますから、面倒でも手順通りが一番安心なんですよね。


あとは女性によくあるトラブル。


紙幣と一緒にレシートを入れてしまう。


機械によっては十枚まで紙幣を一気に投入出来るものがあり、紙幣の間にレシートが挟まったまま纏めて入れることがたまに起こります。


これも対処方法は濡れた紙幣が詰まった時と同じです。


稀に旧紙幣を使う方もいらっしゃいます。


旧紙幣は機械に通らないことも多いので、GSで使いたい場合は店員に声をおかけください。


こちらで両替え致します( ˊᵕˋ* )


二千円札くらいならまだ通る機械もありますが、流石に五百円札などは古過ぎて紙幣として識別されないので。


外国の紙幣や硬貨は申し訳ありませんが両替えも使用も出来ません。




「五百円玉入れたら詰まったみたい」


「……お客様、これメダルゲームのメダルですね」


「えっ?!」




なんてこともあったり。


急いでいる時でも、投入前に紙幣や硬貨は確認していただけたら嬉しいです。


お釣りの取り忘れにも気を付けてください。


ご利用ありがとうございました!(*´∇︎`)ノシ





 

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