第8話 仏の顔も3度まで
いらっしゃいませ、こんにちは!
GSについての話にお付き合いしていただき、ありがとうございました。
今回からは実際にあったお客様とのやり取りやクレーム、トラブルをお話ししていきたいと思います。
一番よくあるのはお煙草について。
GSは火気厳禁。
それは計量機の周りに限った話ではなく、GSの敷地内全体が対象なのです。
しかし中には注意しても聞いてくださらないお客様もいらっしゃいます。
私的な見解ですが特に二十代から三十代の若い方に多いです。
セルフサービス店での洗車後の拭き取り作業を銜え煙草で、というのがかなりありました。
「お客様、申し訳ございませんがGS内での喫煙は危険ですのでお控えください」
注意しても笑って、
「あ〜、すんませ〜ん」
と言うだけで煙草の火は消さない。
その謝罪は何についてですか?(#^ω^)
一度の注意でやめてくださるお客様は良い方です。
でも二度、三度と繰り返してもヘラヘラ笑っているだけの方もいます。
従業員だって人間なのでカチンとくることもあります。
周りを危険に晒すなら、尚のこと腹が立ちます。
だけど、怒鳴りつけたりは致しません。
「お客様、このままお煙草を消していただけないのであれば警察を呼びます」
「はあ? 煙草くらいで?」
「はい、こちらも命に関わりますし、何より再三の注意を無視した危険行為は営業妨害になります」
ここまで言って、ようやく煙草の火を消すのです。
過剰ではと思われるかもしれませんが、GS内は空気の通りをよくしていても気化した燃料が広がっています。
石油類独特のあの匂いを感じたら要注意。
GSの店員は非常に気を遣います。
引火したら自分が死ぬだけでは済みませんからね。大爆発大惨事ですよ。
それから、稀にセルフサービス店にはこんなお客様もいらっしゃいます。
「ねえ、給油して。私、車椅子だから出られないのよ」
身体的障害のある方を差別するわけではありません。
が、それならフルサービス店へ行ってください。
「当店はお客様ご自身に給油作業をしていただくセルフサービス店です。申し訳ございませんが、給油作業は出来かねます」
「でも自分じゃ給油出来ないわ!」
「同じ系列のフルサービス店が少し先にありますので、そちらで給油をしていただけますでしょうか?」
「嫌よ、こっちの方が安い」
それはセルフサービス店は作業しない分、人件費がかからないから値段もフルサービス店より安いんです。
自分で給油するのが前提のお店で、障害を理由に店員に給油させようとしないでください。
「お客様のお車に店員が給油しては、ご自分で給油作業をされている他のお客様にも示しがつきません」
「何よ、障害者は来るなって言うの?」
「いえ、足の不自由なお客様でもご自分で給油される方もいらっしゃいます。安いのは従業員の人件費がかからないからです。給油作業が必要な場合はフルサービス店をご利用ください」
「はいはい、別の店に行けばいいんでしょ?! サービス悪い店よね本当!」
ちなみにこのお客様から後ほどクレームを入れられました。
電話出たのも私なんですけどね(-ω-;)
途中で気付いたのか一方的に切られました。
このお客様はその後も何度か来店されて同じことを言われました。私の顔、覚えてないんでしょうか。
三回目以降は当然マークしました。
来店されたら、あえて近付かないようにひっそりと仕事をしておりました。
自分で給油出来ないと分かっていてセルフサービス店に来て、フルサービス店は高いからお前が入れろなんてお客様と言えども言語道断です!
従業員の教育がなってないとか愛想がないとかクレーム入れられても困ります。
「お客様は神様」とは経営側の言葉であって、お客様ご自身が「自分は神だ!」と店に無理難題押し付けて良いわけではありません。
その理論だと店員も仕事終わって他のお店に行ったら神様ですよ(*´-д-)
自分がされて嫌なことはしないでください。
嘘みたいな本当の話。
煙草のお客様よりも
従業員も流石にモヤっとします。
いかがでしたでしょうか?
GSを利用する際はお煙草は喫煙所で、ご自分のご都合によってフルサービス店とセルフサービス店は使い分けてくださいね。
ご利用ありがとうございました!
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