第122話 リハビリ2




「で 何をしている」


「すみません ニケ様」


「あっ おはよう ニケ」


「報酬は私だろ それを いったい 何人の女性に手を出しているんだ」


「あ~ 作戦会議をしていたら ついね」


「はあ まったく 兵士達がまもなく この山に到着する 本当に作戦の通りでいいんだな」


「そうだね じゃあ ちょっと行ってくるよ」


「はぁ まったく 死ぬのが馬鹿らしくなってきたよ」


「せっかく 傷が治ったんだから ニケは戦わなくていいからね」


「まったく 伝説のポーションを私なんかに使うなんて あれは存在自体も怪しいと言われていた伝説のポーション何だぞ」







俺がのんびり この山に滞在している間


既に事態は動いていた

虎の獣族達が魔物を呼び寄せるメダルを使って 近くの街を混乱に

一応 街から少し離れた場所にメダルを投げて 街の中まで魔物が入らないようと頼んでいる

他の街から 援軍に来られたら 面倒が増えるから足止めのためだ

そして 今朝 奴隷市場を虎族が襲撃した

フラテール教団の屋敷に隠れていた虎族がいきなり襲い掛かってきたので 街は大混乱になっているらしい

ノルンが教団を率いて 住民を避難させているようだが

ノルンと親交のある貴族達も動いてくれているので住民の被害は最小限に抑えられそうだと

まあ 獣族の奴隷を乱暴に扱っていた人達がどうなるのかは・・・


予想外だったのは襲撃にしているのが俺が頼んだ虎の獣族300人だけではなく 他の獣族も参加して その数は1万人以上だと

更に この作戦に参加した女性がもう1人 ルルン

この国の王女だそうだ

どうやら クーデターを起こすらしい

どうして そうなったのか分からないが・・・

何でも なぜか 一番サリアが張り切っているようなのだが・・・


俺が知らない所で 話はどんどん進んでいるようだ








国の軍は2千人と言っていたが


その数は半分の千人まで減っていた


ノルンの流した情報で 英雄とは戦えないと参加しなかった兵が約千人


俺は進軍してくる兵士達の前に出て


叫ぶ


「俺はサモトラケ王国に味方する 俺は神に この世界を託された英雄だ 悪魔族に与し 罪もない人々を奴隷にしている貴様らを神は許しはしない

このまま 引き返せば よしとするが 戦うなら覚悟しろ」


「何を訳の分からないことを ガキが ただのガキだ 何が第4の英雄だ レベル31の雑魚ではないか なっ 龍だと」


俺は幻影の指輪で空に幻影の龍を出した


さて どれくらいが向かってくるかな 全員倒しても問題ないって言ってたけど


「もう一度だけ 警告する 戦うなら覚悟しろよ」


「敵は1人だ たとえ えいゆ」 


ドッサっと 隊長が倒れた


俺は俺の幻影を出し 動いてないようにみせて 幻影の俺のすぐ 後ろから 石を投げ 隊長の顔に命中させた


そして 幻影に重なり 幻影を消す


「で どうする ここで全員死ぬのか それとも 逃げるのか」


100人ほどが俺に向かってきたが 他は混乱しているのか動かない


「愚かな 神よ 我に力を」


そして


「飛翔」


俺はジャンプして 叫ぶ


「神は全ての種族の平和を望む 神の怒りを知れ」


俺は空から巨大な岩を兵士達に向かって大量に落とし


地面に着地し


「土人形召喚」


幻影で作った巨大なゴーレムと S級のゴーレム召喚の指輪で200体のゴーレムを出した


「で どうする」


俺に向かってきた100人ぐらいの兵士達は空から降ってきた岩で全滅


目の前にはB級の魔物と言われているゴーレムが200体と そのゴーレムの3倍以上ある巨大なゴーレムが


そして 空には龍が



混乱していた兵士達の1人が逃げ出すと 後はもう 蜘蛛の子を散らしたように 次々と逃げ出していった


そして 生き残っている全員が逃げ出した




う~ん 俺の出番はもう終わりなのかな


後はノルンに任せて


ニケのリハビリの続きだね

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る