第120話 サリアに任せて



おはようございます


ふぁ~ぁ おはよう ノルン ルアンナ


俺の横で寝ていた2人は既に起きていたようだ


俺はノルンを抱きしめ


キスを


ルアンナもおいで


そして


・・・










「さて 起きますか」


「はい これからどうしますか」


「とりあえず 今 分かっていることは 10日後に2千の兵士がニケ達のいるサモトラケ山に着くってことだろ」


「はい」


「じゃあ ノルンは すぐに信者や交流のある貴族達に情報を流してくれるかな

第4の英雄がサモトラケ王国の女王の味方についたと」


「えっ どういうことですか」


「悪魔族の野望を阻止するために奴隷解放に動いている王国の味方をするってことだよ」


「えっ 意味が」


「ニケを女王ってことにして 悪魔族の味方をする国から 攻め込まれている国の味方を俺がするってことにするよ」


「えっ 本当にニケ達と一緒に国の軍と戦うのですか」


「いや ニケ達には危険なことはさせないよ 援軍は他のところから呼ぶつもりだよ

援軍を呼ぶためには この教団にある転移の魔法陣を利用するけど いいんだよね」


「まさか サブル王国に サリア様に援軍を」


「いや 援軍は他のところにね この街には奴隷市場があるだろ」


「はい 世界最大の奴隷市場が」





昨日の夜 ノルンとルアンナに この国のことをいろいろと聞いた

アブソート教団がこの街に奴隷市場を作ったと

フラテール教団の本部があるこの街に 世界最大の奴隷市場を

フラテール教団が全ての種族の自由と平等をかがげているのに対して

アブソート教団は人族がもっとも優れていると かかげている

信者を増やすために獣族の奴隷達をこの国に集めて 世界最大の奴隷市場を

現在 この国のアブソート教団は悪魔族と関わっていたので 取り潰されたが

奴隷市場は今も残っている

そして 元信者達のお金持ち達の多くは獣族の奴隷を持っている


獣族の奴隷を助けるのは獣族に任せるのがいいだろう




「これが転移の玉です」


「いいんだよね」


「英雄様のお好きなように 覚悟は出来ています」


俺はノルンにフラテール教団の魔法陣に転移出来る転移の玉をもらい


援軍を頼むために 転移した








そして 援軍を連れて フラテール教団に




そうだ サリアに獣族狩りをしばらく止めるように言っておいた方がいいかな

サリアに通信の玉で頼むと

すぐに分かりましたと

獣族狩りは禁止に致しますと

停戦の条件として お父様の命を差し出しましょうか

いや そこまで しなくていいから 適当に頼むよっと

まあ これでいいかな



「じゃあ 俺はこれから ニケに会いに行ってくるよ」


「ニケをお願いします これをニケに そして これが連絡用の通信の玉です」




俺は1人 ニケに会うために サモトラケ山に向かった

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