第95話 虎の獣族09



周りにいる虎の獣族達は信じられないと呆然と


圧倒的に俺が有利な条件で戦っていたのだが

獣族達からすれば 魔法使いの俺と殴り合いなので

圧倒的に獣族が有利な条件で戦って負けたと思っているのだろう



ちょこが俺に抱きついてきて


キスを


「ちょこ 俺の勝ちでいいんだよね」


ちょこはにこりと微笑み 


そして


また キスを


俺がちょこを抱きしめていると


・・・


俺達の前に次々に料理が運ばれてきた


ちゃちゃ ばにらが料理の前に座って にっこり微笑む


歓迎されてるのかな・・・


俺達が料理を食べていると


・・・


俺の前に顔を隠した虎の亜人が連れてこられた



んっ どういうことだ


もしかして 賭けていたのか


・・・


それなら 俺は何を賭けていたんだ


貰えるなら 嬉しいけど・・・


まさか ばにら ちょこを賭けてたってことはないよね


「ばにら ちょこ まさか 3人の誰かを賭けてたなんてことは」


ばにら ちょこが 俺から目を背けた


なっ マジですか


俺は3人を睨みつけ


「ちゃちゃ ばにら ちょこ 俺は絶対に3人を手放したりしない 次にこんな賭けをしたら許さないからね」


ちゃちゃ ばにらが ちょこを見る


ちょこは俺に頭を下げて そして 抱きついてきた


ちょこだったか


「ちゃちゃ ばにらも止めないとダメだよ」


2人は頷き 頭を下げた後 抱きついてきた




俺達の前にきた 虎の亜人を見ると


白い綺麗な肌に黄色の綺麗な長い髪 顔は布で隠しているが・・・


「顔を見せてくれるかな」


俺がそう言うと ちゃちゃが 虎の亜人の布を外した


あっ


俺は即答で


「チェンジで」


ちゃちゃが何か言うと 周りの獣人達はざわざわしだした


仕方ないだろ


顔が虎だよ


人の基準から言うと亜人じゃなくて 獣人だよ


はぁ


俺達は食事を再開した


・・・



そして しばらくして


「チェンジで」


ごつい 虎の亜人で  60歳くらいの女性の顔の虎の亜人がこちらに向かって歩いてきていた


また 虎の獣人達はざわざわしだして


何かをちゃちゃに話している


ちゃちゃが俺の前に来て 首を横に振った


えっ え~と 


「他には 亜人がいないのかな」


ちゃちゃはコクリと頷いた


そして 先ほどの2人を指差した


いやいや どっちも選ばないから


「ちゃちゃ いらないって いや 虎の獣族とは仲良くしたいので 大切な仲間はいらないって言ってくれるかな」


ちゃちゃは コクリと頷き 虎の獣族達と話を始めた



すると 虎の獣族が喜んでいるような表情をして話しながら盛り上がっている



ばにらとちょこが眠そうにしていたので


「ちゃちゃ お開きにしてもらってくれるか」


ちゃちゃはコクリと頷き 虎の獣族達と話を始めた


戻ってきた ちゃちゃが 俺の横に座って頭を預けてきた


え~と ここで・・・ いや 違う なんだろ


俺はちゃちゃの肩を抱き寄せて


キスを


すると ばにらとちょこも抱きついてきた


ここでは・・・ 今すぐに テントに・・・


ちゃちゃなら 分かっているはずなのに 動かない


もしかして 何かを待ってるのかな


う~ん


俺は3人を抱きしめて待っていると


虎の獣族5人が俺達の前に


そして 剣 鎧 盾 兜 玉を俺の前に置いた


え~と


「ちゃちゃ 貰っていいってこと」


ちゃちゃはコクリと頷いた


亜人の代わりってことかな


「ありがとうございます」


俺はそう言って頭を下げて受け取った


装備はいいとして これは何の玉だろう


「ちゃちゃ これは 何の玉だか 分かる」


ちゃちゃはコクリと頷き 下を指差した


えっ 下


「え~と どういうことかな」


ちゃちゃが虎の獣族と話した後


俺の手を掴み 玉をかかげた


すると俺とちゃちゃは光に包まれ転移した


おおっ 転移の玉って ここは


周りを見ると虎の獣族が 奥には ばにらとちょこが見える


俺とちゃちゃの足元には魔法陣が


ここに転移する玉なのだろう


う~ん 来ることなんて 2度となさそうなんだけど・・・


まあ ありがたく頂いておこうかな


俺は 虎の獣族達にもう一度お礼を言ってから


テントで休むことにした



ばにらとちょこと


・・・

・・・








ちゃちゃと


・・・









1人でベットに入り


そして


呼んだかな


・・・

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