第15話 ちゃちゃのレベル上げ



朝食を宿で3人で食べた後 宿の前でオリヴィアと別れた 俺達はすぐに東のエカリテの街に向かうことにした エカリテの街から西は安全だと聞いていたが 全く出ないのも暇だ スライムが出てくれれば ちゃちゃに戦ってもらうのに

夜はいつものようにベットを出してちゃちゃと一緒に寝る 昨日 別々に寝たせいか ちゃちゃが甘えてきた 俺にキスをして 俺の上に……

昨日の夜 ちゃちゃが覗いていたのには気づいていたけど……オリヴィアの真似なのかな

日が落ちたといっても ここは見晴らしのいい平地の道の横……

ちゃちゃが可愛い過ぎる 我慢だ……



      俺には無理だった






朝 目を覚ますとちゃちゃと目があう そしてちゃちゃがキスをしてきた 可愛い 朝の……いや ここは見晴らしのいい平地の道の横……遠くまでよく見える……人の姿も さすがに 今の時間 ここではダメだ 次の街で陣幕を買わなくては しばらくちゃちゃを抱き締めてから朝食にした

ちゃちゃははじめてだったけど……5戦もしてしまったけど……大丈夫のようだ よし 今から夜が楽しみだ

朝の稽古を2人でしてから東に進んだ


6日目の昼にエカリテの街に到着

入街税を2人で2万エン払って街に入った エカリテの街に着いたので師匠に連絡すると師匠がすぐに転移してきた


「おおっ 可愛いじゃないか 俺にくれるのか」


「無理です で 用事というのは何ですか」


「そうだった これを売ってやろうと思ってな」


「指輪ですか あっ 認識阻害の指輪ですね どうしてこれを」


「2億でいいぞ 大サービスだ もちろん 無利子 お金が出来たら払えばいいからな」


「たか~っ そんなの必要ないですよ」


「そうかな もし この先も冒険を続けたらどうなる わかるだろ」


「あっ そうですね でも高すぎますよ 弟子なんですから安くしてくださいよ」


「これから 強くなって稼げばいいだろ 無利子なんだから この指輪を作れるのは俺だけだぞ」


「師匠 言ってましたよね この指輪は元手がほとんどかからないって」


「それはそれ お前にしか売らないのだから高く売るのは当たり前だろ この世界で安全に楽しく暮らせる指輪だぞ」


「う~ 俺が稼げるようになってからでいいですね」


「で 今はいくらあるんだ 全部出してみろ」


「えっ そんなには」


「で いくらだ」


「う~ これだけです」


「よし 後143215520エンだな いつでもいいからな」


あ~ 俺の全財産が~ 狒狒の魔物の討伐報酬5千万エン ゴランダの森で稼いだ全財産が~


「師匠~ せめて 宿代と食事代だけでも」


「んっ 何を言ってるんだ 欲しい物があれば すぐに全て買ってアイテムボックスに入れろと言ったろ お金なんかなくても生きて行けるように」


「そうですけど」


「じゃあな また必要になったら いつでも連絡してこい」


「ええっ もう行くんですか 一緒に食事でも 師匠の奢りで」


「こんなところに興味ないからな じゃあな そうだ ちゃんと毎日 稽古するんだぞ その子も一緒に いいな」


「わかってます ありがとうございました」


師匠が光に包まれ転移していった 俺はすぐに認識阻害の指輪をちゃちゃに付けた

ちゃちゃ 10歳 レベル1


う~ また1文無しに どうしよう 全く


ギルドに行って魔物が出る場所を聞くと この街のすぐそばに森があるそうだ この街の東にカヤハの森がありF級ランク以上の魔物なら討伐報酬も出ると教えてくれた


仕方ない ちゃちゃのレベル上げも兼ねてお金を稼ぎますか




俺達は森に向かったが……


つけられている


男が3人 いや その他の男達もあやしい……


そのうちの1人を鑑定して見ると特殊履歴に盗賊 殺人


出た~ 盗賊イベント ってことは あやしい20人くらいの男達は皆 盗賊なのか……どうする 盗賊だけど殺すのか……う~ん そうだ


「ちゃちゃ 俺がおんぶして走るから背中に」


俺はちゃちゃをおんぶして走ってカヤハの森に入った 男達は俺達の後を追って走り出した やはり俺達を いや ちゃちゃを狙っているのか ちゃちゃなら20億くらいの価値がある 正規ルートでは売れなくても……


俺は盗賊達が俺達を見失わない程度の速さで逃げた 盗賊達を鑑定するとレベル18~30程度の雑魚キャラばかり ボス的なキャラが出てくるのかな~ 考えながら森の奥に進んでいった


おっ いた 数もちょうどいい


前方に大猿の魔物の群れを発見 数は30匹前後


盗賊達も追いかけてきている 人数が増えて30人くらいか 強い盗賊もいるのかな 盗賊達はまだ大猿の魔物に気づいていない 俺が速度を落とすと 盗賊達は俺達を包囲しようと動き出した


よし


俺は全力で大猿の魔物のほうに逃げる そして大猿の魔物に向かって石を投げて挑発した


後ろから盗賊 前からは大猿の魔物が


俺は周囲に幻影の炎を放ち 幻影の炎に紛れて逃げた


大猿の魔物と盗賊達の戦いがはじまった


俺は木の陰に隠れて見学だ 盗賊達は大猿の魔物に包囲されて次々に殺られている 弱いな んっ あいつはなかなか 装備も鋼装備 あいつがボスキャラかな? ボス的な盗賊は大猿の魔物を2匹倒した その周りの3人の盗賊もそこそこ強いのかな 俺はちゃちゃに降りてもらい 投石紐を使って大猿の魔物を援護した 30人近くいた盗賊達はみるみる数を減らし既に5人 大猿の魔物はまだ20匹くらいいる 俺がまた投石紐で石を放って盗賊を倒すと ボス的な盗賊が叫んだ


「狙われてるぞ 誰かが石で狙っている 注意しろ」


って何を今更 言うの遅くない 今頃気づいたのかな? 既に生き残りはボス的なお前と後1人なのにって あっ その1人も大猿に


ボス的な盗賊は頑張っているようだ 大猿の魔物を更に5匹倒した 1対13 さて どちらが勝つかな


ボス的な盗賊を鑑定すると

トッマーソ 38歳 レベル51

冒険者ならC級ってことか 残りD級の大猿が8匹 どうかな かなりキツそうだけど……あっ


ボス的な盗賊は四方から攻撃されて倒れ 鑑定すると表示されなくなった 俺は残りの大猿を投石紐を使って石を放ち倒した 


俺は盗賊の死体32体 大猿の魔物の死体34体を収納した


盗賊イベント02クリア って ちゃちゃのレベル上げに来たんだよなぁ~ ちゃちゃにはD級は厳しいよな~ やはりスライムかゴブリンかな 森の外側なら


俺はちゃちゃをおぶって外側に移動する 途中で出て来たのは大狼が10匹 大猿が8匹 俺が素早く倒して進む


よし ここらで探すか あれっ 何となくちゃちゃを鑑定したら ちゃちゃのレベルが上がっていた え~と レベル上げって どういう仕組みだったっけ? 魔物を倒すと2種類のエネルギーが出る 1つが経験値で もう1つがエンだよね 経験値はエネルギーだから……直接倒さなくても入るのかな?俺がおぶって戦っても……てことは 俺が全て倒せばいいのかな……ある程度レベル上げて体を強化してから戦闘の訓練をしたほうが安全だよな う~ん 試してみるか


「ちゃちゃ これから本気になるから しっかり掴まっててね」


俺はちゃちゃをおぶって また森の奥に進んでいった 大狼 大猿 大牛 大蛇の魔物を次々に倒していった そして虎の魔物を発見した


「ちゃちゃ 降りて」


ちゃちゃを降ろし 投石紐を使って石を放った


よし 命中 もう一発


「ちゃちゃ 背中に乗って」


ちゃちゃをおぶったまま 向かってきた虎の魔物の攻撃を軽くジャンプしてかわし 朱殷の杖でおもいっきり殴りつけた そして幻影の5人の俺が虎の魔物の四方から攻撃する 虎の魔物が混乱しているところを正面から俺が朱殷の杖でおもいっきり殴りつけた 虎の魔物は倒れお金を出した


楽勝だね さて ちゃちゃのレベルは


鑑定するとちゃちゃのレベルが11と表示されるようになった


うわぁ~この世界のレベル上げって楽勝だね~ それでか ギルドのおじいさん達が俺のことをお坊っちゃまって言ってたのは これなら戦わなくても お金持ちは強い護衛を雇えばいくらでも強くなれるよ まあ お金持ちはレベル上げをして強くなる必要がないだろうけど 護衛がミスしたら死んじゃうからね


ちゃちゃもこれで上級冒険者ってことか 戦闘経験0だけど……

ちゃちゃをおぶって日が暮れる前に走って街に戻ることにした

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