第14話 1人目の仲間



朝食を取り すぐに南に出発する 少女はまだ眠り薬が効いているようで眠っている ほっぺを触ってみると ぷにぷにしてて気持ちいい うーん 寝ている子に手を出してはダメだな 我慢だ それよりも逃げないと 


少女をおぶって南に走って進む 獣族は走るのが速いらしいが俺も走るのには自信がある 南に進むなら追いつかれることはないだろう


夕方 昨日奴隷の首輪を付けた時刻が過ぎてから少女を鑑定すると持ち主が俺になっていた


普通は獣族を鑑定しても何も表示されない 鑑定して表示されなければ獣族なので亜人が帽子で耳を隠していても鑑定すればわかる 奴隷の首輪が発動してから鑑定すればレベルだけが表示されるようになり 鑑定を連続して特殊履歴を見ると奴隷の持ち主が表示される この子の持ち主は俺になっていた ちなみに少女のレベルは1


少女はまだ眠っているので 少し休憩して南に進んだ 日が沈み2時間くらい経った時 少女が目を覚ましたので 今日の移動はここまでにする


少女は俺を見て怯えているので とりあえず飲み物と食べ物を渡してみた お腹が空いていたようで警戒しながらも ちゃんと食べてくれた


少し落ち着いたみたいなので 俺は少女に 俺の奴隷になったということ 冒険者になり俺と旅をすること 細かいルールと禁止行為を話した 怯えた表情のままだったが理解しているだろう 念のためにもう一度 俺に攻撃しないこと 俺に爪で攻撃しないこと 俺に噛みつかないこと 俺に歯を当てないことを命令した 少女は頷いたので理解したのだろう


ベットを出し少女と寝ることにした 少女は震えていた 俺は無理矢理するつもりはない 軽くおでこにキスをして眠った


目を覚ますと少女と目があった 可愛い 少女は俺を見ているが怯えていなかった 朝の稽古を久しぶりに再開することにした 少女も冒険者にするので一緒に稽古をしてもらう 戸惑っていたが強くなるためだと教えると従ってくれた 筋トレをして 100キロ以上ある朱殷の杖で素振り 少女には拾った木の棒を持たせて素振りをさせた 走りこみなどは移動中にする いつも1人で稽古していたので今日は楽しかった 可愛いし 頑張っている表情もいい ……我慢だ


朝食を取り今日からは歩いて南に向かうことにした 2人で手を繋いで南にあるレナバンの街を目指す 見晴らしのいい平地が続き魔物も出てこないので順調に進めた


夜 ベットで横に寝ると少女は怯えていなかった うーん 軽くキスをすると顔が赤くなっただけで嫌がってる様子はない どうしよう 可愛いすぎる……いや まだ無理は 我慢だ 我慢 俺は少女に何度もキスをし そして抱き寄せて眠った なんとか理性を保つことが出来た


次の日の夜もキスだけで我慢した


そして次の日の夜 少女のほうからキスをしてくれた う~ん 神様から上げてもらった魅力値は獣族にも効果が?微笑んでるのでいいのか いや まだ我慢だ レナバンに着くまでは我慢だ 頑張れ俺


獣族の森を抜けてから5日目 ようやく街が見えた 入街税を2人分払ってレナバンの街へ 俺はすぐにギルドに行き 獣族狩りのことを報告した ギルドのおじいさんは驚くことなく 俺の話を聞いてくれた ギルドには既に情報が伝わっていて ギルドのおじいさんは俺の知らない話を教えてくれた 


獣族狩りに向かった157人のうち 生きてマーラの街に戻れたのは5人 C級の冒険者が3人 D級の冒険者が2人だけ 俺も死んだと思われていたようだ 更にマーラの街が獣族に襲撃されて かなりの被害が出ていると 男は殺され 女は拐われたと


俺がマーラの宿で働いているアリーチェのことを聞くと無事でこの街に向かっていると教えてくれた

女性と子供は全員この街に避難するために向かっているそうだ 到着には後2~3日かかるらしい

マーラの街に国の軍が派遣されるが冒険者も募集しているので どうだと聞かれたが断った

俺が預かった荷物のことを聞くと持ち主が死亡しているので俺が貰えることになった


少女の奴隷登録をお願いすると 売ってくれないかとしつこく言われたが もちろん断った 20億でと言われたので そんなはした金はいらないと言うとようやく諦めてくれた これで少女は正式に俺の奴隷になった

少女を冒険者に登録してもらい 奴隷の首輪の設定をしてもらった 俺の1キロ以内にいること そして少女の名前 髪が茶色なので 茶々 うーん ちゃちゃ がいいな ちゃちゃに決めた


「今日から君の名前はちゃちゃ ちゃちゃ よろしくね」


ちゃちゃはこくりと頷いた


「そうだ ポーションをお願いします ポーションのA級を5個 B級を10個 C級を20個 D級を20個」


「おおっ そんなに買うのか ちょっと待ってな」


買い忘れていたポーションを買ってからギルドをでた


師匠に仲間が出来るか奴隷を買った時は絶対に連絡してこいと言われていたので通信の玉で連絡してみた するとすぐに会うぞと言われたが この街の名前を言うと師匠は来たことがないのでこの街には転移出来ないらしい 師匠が転移出来る街で会うことになった この後の行動を聞かれたので犬の亜人を仲間にしたいというと それなら通り道にある東のエカリテの街なら転移出来るので すぐに行けと言われた


ギルドに戻りエカリテの街について聞くと東に6日くらい進めば着くと教えてくれた ゴランダの羅針盤を使うことはしばらく無さそうなので返却して保証金100万を返却してもらった


ちゃちゃの服は高級そうで目立つ それに予備がないので服屋を探した


おおっ この服屋がいい いい


「すみません この子の服を選んで欲しいんですが」


「いらっしゃい へぇ~ 可愛い亜人さんですね えーと ちゃちゃさんね ちゃちゃさんにはどんな服が希望ですか 今着ている服は随分高級だと思いますが 予算は」


「可愛い服で なるべく沢山 全て店員さんにお任せします 後はちゃちゃに必要な服以外のものもお願いします 俺はよくわからないので」


「わかりました ちゃちゃさん 気に入らない時は首を横に振ってください 良ければ縦にお願いしますね」


ちゃちゃは頷いた


店員さんを鑑定すると


オリヴィア 19歳 レベル1


長い赤髪に赤い瞳 すらりとした体型で なりよりも美人だ


俺は自分用の下着と服を買った どんな服を買っても見た目は幻影で作ったローブとマントなんだが


俺がのんびり店内を見回っていると


「決まりましたよ お会計が全部で725300エンになります」


うわっ 高い ちゃちゃの今着ている服のレベルを考えるといい服を選ぶよな~ まあ これだけの量を考えると安いのかな オリヴィアは俺のアイテムボックスのことを知らないはずなのに……この量を持ち歩けると思っているのかな 俺は全てアイテムボックスに収納した


「ありがとう 俺じゃ よくわからなかったから助かったよ お礼に食事を奢るけど オリヴィアが店を決めてね 俺達はこの街 始めてなんだ」


「えっ 悪いわよ こんなに買って貰って 食事まで」


「美味しいお店を教えて欲しいのもあるけどね 今から宿で風呂に入って来るから 仕事はいつ終わるの」


「決まってるの 私はまだ行くって返事してないのに」


「どこでもいいよ 出来たら美味しいお店がいいけど」


「もう しょうがないなぁ 後2時間くらいで終わるよ」


「それじゃあ 後でお店に来るね お仕事頑張って下さい」


「ありがとう じゃあ 後でね」



もう一度 ギルドに行きお風呂付きの宿を教えて貰った お風呂に入り ちゃちゃの着ていた服は高級そうなのでアイテムボックスに収納して買った服を着てもらった 好きな服を着ていいよと言うと 白のブラウスに黒のミニスカート 黒のコートを着ていた ちゃちゃは嬉しそうに部屋を歩き回っている ミニスカートが……ちゃちゃが歩くたびにふわふわしている 中に何か履いているのか……確かめたい いや 我慢だ やっぱりちゃちゃは可愛い

少しのんびりしてからオリヴィアの働いているお店に向かった


「早いわね ちょっと待っててね」



オリヴィアのおすすめはお肉だった 分厚いステーキ

うーん 何の肉なのか鑑定しないほうがいいのかな……変な魔物の肉だと分かると躊躇しそうだが知らなければ問題ない 食べて見ると牛肉のステーキとかわらないくらい美味しかった ちゃちゃも美味しそうに食べている 値段を見ると1枚1000エンとかなり安い ちゃちゃに美味しいと聞くと笑顔で頷いたので満足しているのだろう 俺は店員さんにお願いしてお代わりとは別に30枚焼いて貰いアイテムボックスに収納した お皿は店員さんが近所で買ってきてくれた

お代わりやオリヴィアはワイン 俺とちゃちゃはブドウの果汁を飲んだけど8万エンですんだ


お店を出て買い物をすることになった オリヴィアに女の子にはいろんなものが必要なのよと言われたので ちゃちゃの旅に必要な物を選んで貰った ちゃちゃとオリヴィアは楽しそうに色々選んでいた その後で3人で宿に戻り もう1部屋をとって今日はちゃちゃと別の部屋で寝ることにした ちゃちゃは はぶてた顔をしていたが 仕方ないのだ 地産地消なんだよ ちゃちゃに軽くキスをして1人で寝るように命令した 

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