第7話 ゴランダの森
ゴランダの街まで5日かかるが……王都から近いせいなのか魔物が出てこない 暇だ 暇すぎる
4日目になってようやく魔物が ってスライムが2匹 何事もなく ゴランダの街についてしまった
入街税を払ってゴランダの街に入ると この街は他の街と違ってむさ苦しい男の冒険者が多い 魔物退治に来ている冒険者なんだろう
門の兵士さんにゴランダの森の話を聞くと ゴランダの森は北までずっと続いていて国境を越えて獣族の領土まで繋がっているそうだ 森の先端の南側には弱い魔物が 北に行くほど強い魔物が出るので いろんなランクの冒険者が魔物退治をするために この街に集まっているそうだ 運が良ければ はぐれの獣族が出ることもあると教えてくれた
昼前に街にたどり着いたので宿に行くにはまだ早い とりあえずギルドに寄ってみた 買取をお願いしたが……スライム2匹で100エン 受付のおじさんは俺を可哀想な目で見てきたよ スライムにしか出くわさなかっただけなのに う~ 何だよ その目 俺は強いんだって言いたい……言うのもハズイので銅のギルドプレートを出した すると……俺の呼び名が小僧からお坊っちゃまに……護衛が強いと思われただけだった くそぉ~
森に出る魔物を聞くとちゃんと教えてくれた
街から続く道から森に入るとF級のオークや蝙蝠の魔物 南に進んで森の先端に行くとG級のスライムやゴブリンや兎の魔物 北西に行くとE級の狼や猿の魔物 それよりも北に進むとD級の大狼や大猿の魔物が狼や猿の魔物の群れを率いているそうだ
更に北に進むとD級の大狼や大猿や大蜘蛛や大百足の魔物 そしてD級の蟻の魔物が出るエリアがあり 蟻の巣の近くで倒してしまうとC級の兵隊蟻の魔物やB級の軍隊蟻の魔物が出てくるので 自信がなければ倒さないようにと強めに言われた 更に北に行くとB級の魔物が出ることもあるそうだ
ギルドのおじさんがこれを知っているかとアイテムを出してきた ゴランダの羅針盤というアイテムだそうだ ゴランダの森の周りにある7つの街の方角が分かる これを持っていれば ゴランダの森で迷っても戻りたい街の方角が分かるそうだ レンタルだと50日で5万エン 保証金として100万エンが必要 100万エンで買取も可能 ゴランダの森の周りの7つのどの街でも返却可能 返却時に保証金の100万エンが戻されるそうだ
これがあれば 森で稼ぎながら 直接国境付近のマーラの街に行くことも出来るだろう……戻ってくるとはいっても100万エンの保証金はいたい どうする レンタルするか……そもそも……
俺はこれからマーラの街に行って獣族狩りに参加することを話 その時に必要なアイテムの値段を聞いてみた
奴隷の首輪は1つで200万エン
通訳の指輪は1つで50万エン
眠り薬(5錠)は5万エン
マーラの街のギルドで購入出来て 購入すると使い方の講習を受けることが出来るそうだ 獣族狩りに参加するには255万エンも必要なのか……ゴランダの森でお金を稼ぎながら進むしか……
俺が悩んでいると 獣族狩りに必要なアイテムを買えない人は雇ってもらうことで参加出来ると教えてくれた 奴隷商人や冒険者から誰でも雇って貰うことが出来る その際に前もって報酬を決める 年齢や経験に関係なく レベルで報酬は決められるそうだ 捕まえられなくても報酬は貰えるが捕まえても奴隷を手に入れることが出来ない 獣族は安くても5百万エン以上なので 5万エンで雇われて 成功報酬5%の契約でも合計すると30万エンを貰うことが出来る レベルが高ければ高いほど成功報酬の割合を上げることが出来るそうだが……俺は捕まえた獣族が自分の物にならなければ意味がない 俺の目的は可愛い猫耳の仲間なんだから
俺はゴランダの羅針盤をレンタルすることにした 今から森に入ってみると俺が言うと ギルドのおじさんが討伐報酬が出る魔物のリストを見せてくれた 討伐報酬はゴランダの森の周辺の7つの街ならどこでも貰えるそうだ 他の場所の魔物を持ち込んだらって聞くと ギルドにある判定の魔法の玉で分かると言われた 不正は出来ないみたいだ
買取 討伐報酬
スライム 50エン なし
ゴブリン 0エン なし
兎 3千エン なし
オーク 3千エン 百エン
蝙蝠 3百エン 2百エン
狼 5千エン 千エン
猿 5百エン 千5百エン
大狼 5万エン 1万エン
大猿 千エン 1万エン
大蜘蛛 5千エン 7千エン
大百足 7千エン 7千エン
蟻 2千エン 5千エン
兵隊蟻 5千エン 8千エン
軍隊蟻 2万エン 1万エン
女王蟻 百万エン 百万エン
獣族男は生きているなら買取 5百万エン~
獣族女は生きているなら買取 1千万エン~
俺はギルドのおじさんに礼を言い ギルドを後にした 街の食堂で昼食を食べてすぐにゴランダの森に向かった 沢山の冒険者達とすれ違う 子供1人の俺を珍しそうにチラチラ見てくるので帽子を深く被り森へと進んだ ゴランダの森の入り口付近は人が多くて魔物と遭遇しそうにない 俺はどんどん奥に 北に進んで行く 3時間くらい進むとようやく周りに人の気配がなくなり魔物が見えた
おっ 当たりの魔物発見 俺は投石紐を使って石を放つ よし 大狼に命中する 更にもう一度放つと大狼は倒れて動かなくなった 倒れた大狼の周りには狼が複数見える 群れのリーダーがやられ混乱しているうちに 俺は次々に投石紐を使って石を放つ 15匹目の狼を倒すと あ~ お金が逃げていく 残りの狼達が逃げ出してしまった 大狼1匹と狼15匹を回収して北に進む
次に見えたのが大猿の群れ 数が多いいようだ 俺が投石紐で3匹目を倒すと 俺の居場所に気付き大猿達は一斉にこちらに向かってくる 俺は幻影の指輪を使い 幻影で俺の分身を5体作り出し 朱殷の杖で迎え撃つ 炎の魔法を放ちながら素早く動く俺達に大猿達は混乱しだした 俺は幻影の炎で姿を包み隠し 大猿を杖で殴り倒れていく 俺の朱殷の杖は100キロ以上あるので1撃で倒すことが出来る 大猿達は素早く動く5人の俺に攻撃しようとしているが当たらない……全て幻影なので当たることはない 近くにいる大猿は杖で殴り倒し 距離がある大猿には投石紐で次々に倒していった そして最後の大猿は石を投げて倒した 回収した大猿の魔物は51匹 回収を終えて 更に北へと進む
その後 大蜘蛛2匹 オーク5匹 スライム1匹倒し 日が落ちたので休むことにした あまり意味がないと思うが 1人なので周りの木に紐を張って鈴を付けた 師匠から貰ったセンスの悪い犬小屋みたいな重い鉄のテントの中で1人寂しく眠りにつく
一緒に寝てくれる仲間が 可愛い仲間が
猫耳の可愛い仲間が欲しい
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