この話は、あくまでフィクションである。
しかしながら、随所にノンフィクションではないかと感じさせる要素が出てくる。
例えばキャラクターだ。
登場人物に今時のテンプレっぽいキャラクターは一人もいない。
どこかリアルで非現実的という矛盾したようなキャラクターたちが、その魅力を遺憾なく発揮してくれている。
そしてそれはシチュエーションにも言える。
ありそうでなさそうなイベントが盛りだくさん。
その流れに王道もお約束もない。
詳しいことは書かないが、時ににやり、時にどきどきとしながら読む感覚は、まるである人物の日記を覗いているかのようである。
命名するならば、「ドキュメンタリーフィクション小説」。
この新しい感覚をみんなにも楽しんで欲しい。