第2話気付き

まず、現状を理解する為、

俺は遺跡の中心から立ち上がった。



「ほんとにゲームの中なのかなぁ……⁈」


心の中だけで留めるのは不安だったので、

聞こえるだけで不快だと言われてきた、

俺の呪いのヴァイスを発した……

…はず……なのに、



なのに、声が若い!!

まるでコ○ンみたいだ!誰だよコレ!

俺の声は、某プロレスラーのようだったのに……



まぁ、良く考えれば、肉体年齢相応の声が出るのは、人体力学的に当たり前な話か。

…動揺する自分ワロス



まっ、いっか!別に…

別に、愛着があった訳ぢゃ無いんだからねっ‼︎

取り敢えずデレておこう。



…さてと、これからドゥ〜しようかなぁ、

まずは、街とかに行っ………⁉︎



これからの事なんて、先の事を考えた、

愚かな、俺の脳髄にイナズマが落ちる。


そうだ‼︎そ、そうなんだ…

俺はバカだ… 何が○ナンだ、


つまり……


…つまり、ナニもコ○ンだし‼︎

それじゃあ、ハーレム…できへん…やん?



…それはアカンやん。




た、例えばだ、「きゃーこの子可愛いし強い!一緒にお風呂に入りましょう♡きゃはは、うふふ」

てな、事があっても…

俺は美女達のパイ乙に顔を埋める事しか、

出来ないと言う訳だ!

…いやまぁ、それも素晴らしいけどな!




でも、でもでも……



そ、

そう、


俺に僧侶期間を置けと言う事かっ‼︎

○リリンの事かぁー!




…はぁ、はぁはぁ、

そう言えば、俺は真面目にやり直しするんだった…

それすら簡単に忘れてたよ…





仕方ないか…

俺は冷静に頭の中の雑念・未練を打ち切り、

これからを考え直す(キリッ



……まずはショタ好きのお姉さんを囲みながら〜、

次は、将来有望そうな幼女達を集めて行くだろ〜。

俺もショタなので〜、ロリも当然合法ぺろ!



そして、ある程度まで成長したら、どごぞの国へ行って……

まぁ、この場合は王国とか、帝国だな。



そして、国の一大事を救って、爵位とかもろて、屋敷建てて、高級取りのウッフキャハハを実行する…



ま、まて…

まてまて、

完璧過ぎじゃね?

天才じゃね?



……自分の想像力に恐怖する。





そして、まじめに考える。

さて、そろそろマジで街に行く方法を考えるか……

妄想逃避はやめて、ガチで考えるぞ!


…万が一、死んで即終了とか話にもならない。

まずは、自分の力?レベルか…?を確認して、

適正レベなら自力で街へ。

無理なら他の方法が必要だ。


街に向かうとすれば…

ここからなら、アスペルか終焉の都だな。

終焉は無しだな。辛気臭いし。



漆黒の双剣時代なら、余裕でかえ……


…あっ!

あぁ!そうか【アイテムボックス〜】があるじゃないか⁉︎


帰還アイテムなんて山程死蔵されてるし、

街に行く程度、楽勝じゃん♩




俺はさっそく、アイテムボックスを出す事にした。


ん!

…んん!


……いかん、可愛い声が漏れるだけだ…



こ、これ、ど、 ど、どぅやって出すの?


そう言えば、ゲーム時代にあった、カーソルとかショートカットボタンも無いし、アイテム無しとかなのか⁉︎

それなら、レベルMAXは当然のサービスだと思うが、皆さんはどう思われるだろうか?



ぃゃ、そもそも見方が分からないんだ…




……はぁ……

盛大に溜息をつく。


違うよ、分かって無いよ運営さん。

転生するなら、最低限のルール説明してくれる

カワイイ妖精ガイド位いるでしょ?

ちっこいのに親切でエロい奴がさぁ!



…頭の悪い俺ではゲスい事は考えれても、

最善の行動が、まったく分からない。




右手を出して【アイテムボックス】!とかで出ればなっ…出た!

出た、出るのかよ!


てゆうか、アクションいるのかよ…



…なんの特撮だよと思いながらも、ワクワクしながら、イギリス映画とかに出てくる、少し古めかしいトランクケースを開ける。


中はド○エもんのディメンションポケットのように、暗闇にモザイクを足したよう感じに見える。



…容量的な演出だろうと、特に気にせず中に手を突っ込むと、あった!

帰還の巻物だ!



俺は、良く利用していた、巻物を取り出す。

そして、すぐさま使う。


…やはり、掛け声はいるのだろうか、

…「リロードオン」(小声

そして、巻物を開く!



…使えない。

使えないのかよ!



あっ、いや待て、まって……

視界の端に赤字が見える。


ーーー帰還対象の街が登録されていませんーーー


「えっ?」

普通なら登録している街にの何処にでも跳べるのに、全部リセットされてるのか…


厳し過ぎるぜ運営さん。



…と言うか、意識するとメニュー画面が見えた。


しまったな…

ラノベでいっぱい勉強したはずなのに、

実際に体験すると、全然わからん。



興味は無いかもしれないが、

俺のスペックが分かったので晒しておこう。


ネトには晒さないでね♡



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前 エルス・フェンタイン・キーチク

称号 【漆黒の双剣】 幼生体

年齢 9才 ABH型

LV 1

スキル 無し

職業 幼児

特技 変態

使用可能魔法 無し


HP50 MP10

状態 【グランドラゴンの呪い】


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


……詰んだな。






「いやいや、ちょ、ちょっと待って!」

俺は、今し方確認した、自分のステータスを見て狼狽える。

ゲーム時代と余りに掛け離れてる…



こ、こっ…

これじゃあ、モンスターとエンカウトしたら即終了だ!しかも、帰還のアイテムは使えないし…



…何故か、名前も登録名じゃ無くなってる。

しかも、なんか名前でディスられてない?


変態とか…

鬼畜とか…



ぁあ、泣きそう……





俺の、夢の異世界ライフは、早くも"詰み"のようだ。


皆さん、今までありがとう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る