不登校児と体育会系の存在する並行世界は交わらない
第14話 そんなおっぱいを、僕は揉みたい
おっぱいは、大きければいいわけではない。
太古の昔から、おっぱいの大きさについての議論が行われてきたわけだが、決着は未だについていないというのが実情である。ただ、大きい方がいい、という意見が多数派であることは疑いの余地がないだろう。
揉むならば大きい方がいい。
しかし、本当にそうだろうか。
そもそも揉む側の手のサイズにも依るはずである。それにおっぱいを構成する要素は大きさだけではない。張りと柔らかさ、肌触り、色味の割合とコントラスト。それらのバランスこそが肝要。
つまり、おっぱいとは調和なのである。
さらにいえば、ウエストやヒップの締まり具合、手足のしなやかさ、顔のパーツの配置、それから髪の毛先に至るまで、それらすべてがおっぱいを引き立てる構成要素。
身体のつま先から髪の毛先までに気を張って、それらの土台の上にようやく表れる美しさ。美の
そんなおっぱいを、僕は揉みたい。
まぁ、いくらおっぱいについて熱く語ったところでおっぱいを揉めるわけではないのだけれど。こんな語りは、つまるところ、ライトノベルの導入くらいにしか使えない。ただ、こんな
さて、しかしながら、現実の男子高校生とは、ライトノベルとは違って、いや、ライトノベル以上に煩悩に
俗に妄想ともいうが。
その観点からいえば、今、目の前に座っている女子のおっぱいはハイクラスであると予想された。
大きさは中の下、しかし、スカート下からのぞく引き締まった生足に、ほどよく焼けた健康的な肌、大胆に開けられた胸元、色の抜けた無造作な短髪が完ぺきな体育会系女子を演出している。
彼女の服の内側には、
ぜひ、
「ねぇ、
上質なおっぱいを携えた女子は、僕の部屋でだらしなくあぐらをかいて座り込み、阿呆そうな面をこちらに向けていた。
だが、そんなことはどうでもいい。僕は、新たに訪れたこのチャンスをものにすべく、思考を巡らせていた。決して、
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