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夕ぐれどき、空があい色とだいだい色にそまるころ。
まっしろな
そこはふしぎのくに。
もしかするとあなたは、わたしが思うよりずっとつらい気もちでいるのかもしれません。なにもかもがいやでたまらなくて、かぞくや友だちともあいたくない、ひとりぼっちで、どこかへいなくなってしまえたら。そんなふうに思ってしまって、なみだがとまらなくなってしまったら。
どうか、どうか、すべてをあきらめようとしないでほしいのです。
わたしはあなたのとなりにはいないけれど、なんとか、あなたがわらって、幸せであってほしいといのっているのです。あなたにわたしの
けして、あなたがこのせかいでひとりきりではないのだとわかってほしいのです。
あなたにとってこのせかいはどんなふうにできているでしょう。お日さまは見えているでしょうか。よるのように、ほらあなのように、まっくらやみの中にいるのでしょうか。
だとしたら、わたしのいのりが、これからはじまるお
ねがいごとはかけましたか? さあ、オルゴールの音にみみをすませて。
ゆめのせかいの、はじまりはじまり――
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