手紙

雨の音、煙る街

眠る人、ひそやかに

光さす、草原夢見る

屋根の下、時受け止めて

いつまでも夜、沈む吐息


暖炉の前でお話しよう、まだ眠らないよ

薄明、鵠の隊列、折節の谷に消えていく

雪閉ざす、肌は冷たく

夜になる、目も見えず

温度のない明日

凍えていても、眠るには惜しい

何を失っても、眠るには早い

暁光、遊ぶ小鳥が織り糸繋ぐ

風払う、夢の残滓の花吹雪

だから、星の果てで会いましょう

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