第3話

超弱視っていうのはその名の通りめちゃくちゃ視力が悪いということ。

メガネやコンタクトをつけても視力が強制できないほどの近視で、コンタクトをつけてもさほどよくならない。レーシックもきかないって診断されるくらい。


スポーツはもちろんできないから運動神経0。(マラソンとか水泳くらいならそこそこやってはいたけども)

PCには5センチくらい近づいてやっとみえるみたいな、常に前のめりの超猫背の変な奴って思われている。ただ、なんとか仕事もやっとのことでできている。

ただ、皮肉なことにバリバリのエンジニアで細かい字をめちゃくちゃ見ないといけない。近くのものを見たくてもルーペ使っているから、じいさんみたいだし。

だからみんなこいつみすぎじゃね?近すぎじゃね?って思ってちかづいてこない。

見えないからそうしているんだってっていっても意味ないから特に言いもしないけど。

人と話すときは目が合っているのかよくわからないし相手の表情がわからないから、声のトーンでなんとなく感情はキャッチしている。

逆を言うとめちゃくちゃじろじろ見られているのかもしれないっていう変にびくびくするときもあるし、だれもみてないとか気にしないときもある。

正直前者の方が多いけど。誰か常に俺を見ているんじゃないかって怖くなる。

壁にぶつかったり転んだり怪我も絶えないから昔から母親に心配かけて、すり傷だらけの子供時代を過ごしてきた。もちろん車なんて運転しない。できない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る