第4章 夏休み編 無名と著名と、夢の国と希望の国

第3章 登場人物紹介


 第2章の登場人物と違い、第3章では新たに登場した人物と、大きく関わった人物のみの紹介となります。また、すごくどうでもいいプチ情報付き。

 読まれなくとも問題はありませんが、お暇な際に目を通していただけると幸いです。


※例

 名前『ネームドの場合は二つ名』

『意匠』 異能タイプ:強度

 :簡単な異能の説明(不明の際は???表記)

 人物紹介


 で表記しています。


☆東雲学園



 高等部一年生



 間宮 真也

『棺』 エンハンスドマテリアル:ハイエンド

 :13枚の浮遊する棺の蓋型の盾を生成、動かす。自動防御、使用者の意志によって自動攻撃も行う。

 東雲学園特別部隊『アンノウン』メンバー。

 本作品の主人公。11歳の時に強盗事件によって家族を失った。

 中学三年生の初冬、並行世界の間宮真也の異能によって殻獣とオーバードが存在する世界へと転移する。

 誰かが傷つくこと、特に他人の死について強いトラウマを持つ。そのトラウマは、宿敵プロスペローに止めをを刺すことに躊躇するほど。

 光一は彼のことを『誰彼構わず救わなければ気の済まない人間』と評している。

 雨が好き。


 レイラ・レオニードヴナ・レオノワ 『青い蝶』『裁縫師シームストレス

『杭』 エンハンスドマテリアル:7

 :異能物質でできた大小様々な杭を作り出す。また、それを射出する。杭が貫通した相手の動きを拘束する。

 東雲学園特別部隊『アンノウン』メンバー。

 ロシア人の少女。青い瞳と金色のロングヘアー。甘やかしてくる父親のもとを離れるため各地を転々とし、現在は日本支部に身を置いている。

 単語を切る独特な話し方をし、同世代と比べてちょっとセンスがずれている。自覚はある模様。

 みんなの話題についていくため最近テレビを購入。


 押切 伊織『弾丸うさぎバレットラビット

『兎』 エボルブドキネシス:8

 :移動速度の向上とそれに応じた肉体硬度の強化。ウサギの身体的特徴を持つ。

 東雲学園特別部隊『アンノウン』メンバー。

 美少女然とした青年。ウサギのエボルブドであり、黒髪だが真っ赤な瞳と真白なウサギの耳と尻尾を持つ。

 彼の異能の耳は広域の音を拾う他、他人の発言の感情を読み取り、嘘を見抜く。男性から下卑た声を掛けられ続けたことから男性恐怖症となった。

 自分を男として見てくれる真也に心を開き、そのままその想いは恋心へと昇華した。

 文化祭の衣装のメイド服は買い取った模様。


 喜多見 美咲『おもちゃ箱トイボックス

『箱』 エンハンスドマテリアル:ハイエンド

 :無数のコンテナを作り出す。そのコンテナからは動力不明、構造不詳の機器・兵器が出てくる。

 東雲学園特別部隊『アンノウン』メンバー。

 気弱な少女。性格と不似合いなショートカットの金髪。立派なバストをお持ち。

 その正体は世界最強とも名高いオーバード、トイボックス。

 普段は『トム』と名付けたアンドロイドがトイボックスというオーバードのフリをしている。どうやら、真也に思うところがある様子。

 鳥ささみが好き。


 葛城 直樹

『???』 ???

 真也のクラスメイトで学級委員長の青年。お調子者。レイラのことが好き。バレていないと思っていたのは本人だけ。

 いじられることも多いが、人に指示を出し、導くことが得意。クラスのまとめ役として文化祭でも遺憾なくその実力を発揮した。

 文化祭のやり取りで苗がちょっと苦手になった。


 桐津 姫梨

『???』 ???

 真也のクラスメイト。クラスのムードメーカー。明るく、誰にでも仲良く話しかけるが、それゆえ彼女が苦手という生徒もいる。直樹に恋心を持っている。レイラ、伊織、どちらの恋路も等しく応援している。

 キャラに似合わずテレビゲームが好き。


 吉見 水樹

『金槌』 ???

 真也のクラスメイト。文化祭では衣装班として真也、レイラと行動を共にした。姫梨とは長い友人であり、彼女の恋路を応援している。本人曰くクマかパンダか分からないが黒い丸みみを持っている。

 いつも通っている美容師に恋している。


 駿河 凱

『???』 ???

 真也のクラスメイト。直樹と仲が良く、真也とも多少友好がある。

 最近の悩みは成長期がまだ来ていないこと。来ていないのか、もう終わっているかどうかは、将来の彼しか知らない。



 高等部二年生



 九重 苗

『雪の結晶』 エボルブドキネシス:7

 :周囲の温度を変える。その方向性は負の方向のみ。体側に蛇の鱗。体内で毒を生成できる。金色の瞳を持つが、茶色のカラーコンタクトで隠している。

 東雲学園特別部隊『アンノウン』メンバー。東雲学園現副会長。

 光一の妹。真也に『理想の兄』像を重ねる。兄妹の問題を抱えていたが真也の手によって一旦は解決に向かう。

 九重家の闇とも言える、『数多くの子供の中、蛇のエボルブドに覚醒したものを九重家の者とする』という風習によって九重苗を名乗っている。旧姓は七瀬。

 棒状のものを見るたびに『武器として使えるか』を考えてしまうのが癖。


 ルイス・レンバッハ『???』

『雄牛』 エンハンスド:9

 :強靭な肉体。

 東雲学園特別部隊『アンノウン』メンバー。本編で語られていないが、彼もネームドである。誰に対しても紳士的なドイツ人の青年。常に体を鍛えており、戦闘を楽しみたがる一面もある。

 文化祭では性別反転メイド喫茶に行き、ジャパニーズカルチャーにショックを受けた。


 北田 雄基

『???』 ???

 苗の生徒会選挙補佐の1人。いつも柔和な表情を浮かべており、人当たりもいい。

 怒らせると学園一怖いともっぱらの噂。実際に怒っているところを見たものはいない。


 相模 満流

『???』 エンハンスドマテリアル:???

 :自分の腕を黒い異能物質に換え、伸ばす。

 現生徒会長。生徒会選挙で対立候補との談合を行い生徒会長の席に着くが、真也と光一に弱みを握られ、苗を副会長に任命した。

 茶道部部長。


 加藤 克朗

『???』 ???

 満流との談合で生徒会選挙を辞退。

 本編では語られていないが、その後、生徒会庶務となる。

 声が大きい。


 池田

『???』 ???

 満流との談合で生徒会選挙を辞退。

 本編では語られていないが、その後、生徒会庶務となる。

 この年齢で前髪が後退してきている。



高等部三年生



 九重 光一『???』

『煙』 エボルブドスペシャル:10

 :幻影を生み出したり、他者の平衡感覚をも狂わせる。体側に蛇の鱗、体内で毒を生成する。金色の眼を持つがカラーコンタクトで隠し、伊達眼鏡でコンタクトであることを更に隠している。

 東雲学園特別部隊『アンノウン』隊長。本編で語られていないが、彼もネームドである。

 九重衛護の子供達の中で最初に蛇のエボルブドとして覚醒し、それ以降九重家の長男として過ごす。

 妹の苗との距離をつかめないでいたが、真也の説得により苗と向き合うようになる。

 趣味はボトルシップ作り。


 田無 修斗『???』

『竜巻』 エボルブドキネシス:9

 :風を自由に操る。狼の特徴を持つ。ふわふわな犬耳 (狼耳)としっぽ。

 東雲学園特別部隊『アンノウン』メンバー。本編で語られていないが、彼もネームドである。

 関西弁を喋り、隊のムードメーカー的存在。ふわふわしているようで周りのことをよく見ており、光一とは無二の親友。

 得意科目は古文。


中等部二年生


 間宮まひる

『鏡』 エンハンスドマテリアル:5

 :遠隔操作のできる分身を生み出す。操作できる最大数は4。

 東雲学園特別部隊『アンノウン』メンバー。

 真也がこの世界にくるきっかけとなった、この世界の間宮真也の妹。真也のことを1人の男性として愛しているが、妹として振る舞う。『敵』だと判断した相手には毒舌。伊織とは (いろんな意味で)お互い遠慮のない関係を築いている。

 冬に向けて編み物を勉強し始めた。


 友枝透

『四つ葉』 エンハンスドキネシス:7

 :対象がオーバードであれば、一瞬でその傷を治す。

 東雲学園特別部隊『アンノウン』メンバー。

 活発な少年。まひるに恋心を持っている。治癒の異能は強力だが、それが本編で活かされたことは未だ無い。

 最近の悩みはまひるに『同級生の中でお兄ちゃんの話ができる相手』として認識されていること。


職員


 江島 正志

『???』 ???

 1ーA担任

 ネコミミとネコしっぽが可愛い中年男性。がっしりした体躯で眼光は鋭い。

 厳格な性格で高等部1ーAを導く。

 性別反転メイド喫茶については『これが若者文化か』と納得してしまった模様。チェキ販売のことを後で知り、烈火の如く怒った。 


 津野崎 真希

『目』 エンハンスドスペシャル:8

 :目視したオーバードの異能の大まかなカテゴリーと強度が分かる。

 東日本伊能研究所の伊能解析室室長。他にも、東雲学園の異能顧問、世界異能者防疫連盟異能解析室にも席を置く。

 クロスワードにはもう飽きたようで、ナンバープレースを始めた。


ロシア支部


 ソフィア・サーヴィシュナ・スミルニツカヤ『???』

『棺』 エンハンスドマテリアル:7

 :棺を作り出す。その中にオーバード、もしくは異能物質を入れることで他人の異能を使用する。

 ロシア人。名家の娘。緑色の瞳に銀髪。自分と同じ希少な『棺』の意匠を持つ真也を運命の相手と呼び、盲目的な恋に走る。その想いは向けられている真也が引くほど。ユーリイ曰く『真也のことを知る前は人形のような子』だったがその面影はどこにも無い。

 日本語検定2級取得。調理師免許取得。簿記検定の勉強を進めている。


 ユーリイ・ユスノヴィチ・ユマーシェフ『花飾り』

『煙』 エンハンスドマテリアル:9

 :他人からの認識を歪め、自分もしくは周囲のものを認識できなくする。

 ロシア人。ブロンドの髪にキャラメルのような瞳。レイラの幼なじみ。

 普段は役者のような大仰な動きと言葉選びをする。人型殻獣と繋がっているが、本心では殻獣への敵意を募らせている。

 そろそろソフィアのお守りは勘弁したいと思っている。


 レノニード・ラーザレヴィチ・レオノフ『白狼』

 レイラの父親。非オーバードでありながら殻獣撃破4桁の少将。化け物。

 娘を甘やかすわ文化祭に公務費でくるわの自由人。ずっと使っている得物は大きな杭打ち機であり、レイラが『杭』の異能に目覚めた時は神の存在を実感したと本人は語っている。

 今度は普通に日本に旅行に来るつもり。


 ヴァレリィ

 『???』 ???

 レオノフの護衛の1人。力場を発生させ、防御膜を展開する異能を持つ。

 本編で倒れた後は透に回復させてもらった。


 セルゲイ

 『???』 ???

 レオノフの護衛の1人。異能は掌に光を発生させる。その手で触れた相手の肉体破壊。

 本編ではその力は発揮されなかった。


 エメリアン

 『???』 ???

 レオノフの護衛の1人。黒い刃を作り出す異能。

 他人でも使える武器を作れる異能のため、わりと渡航制限を喰らうことがある。



☆人型殻獣



クー(本名不明)

『蜘蛛』

 :二本の大きな節足が背中から生えている。

 自称、真也の群れの女王。短髪の緑色の髪、金の瞳を持つ少女。異能者や人型殻獣の位置のわかる異能を持っていると推測されている。

 しゃべるときはぜんぶひらがな。よみにくい。たまにピィってなく。


プロスペロー

『???』

 :他人の感情や、その方向性が分かる。背中からは翅が生えている。

 この世界の間宮真也を殺し、同様に真也をも手にかけようとした。真也に敗北し、ペトルーキオによってとどめを刺され、死亡する。


ペトルーキオ

『???』

 :指向性のある爆破を行う。背中に大きな甲殻を持つ。

 武人のような立ち振る舞いの人型殻獣の男性。プロスペローに対してとどめを刺した。


キャタリーナ

『ムカデ』

 :ムカデの形をした尻尾を持つ。尻尾は再生能力が高い。

 クーと同じくらいの少女。緑の髪の毛はロング。クーよりも体に凹凸がある。異能の尻尾のムカデには融解毒がある。『文化的』が口癖。



☆その他



九重 衛護

『???』 ???

 九重家現当主。蛇のエボルブド。光一や苗と同じく体に蛇の鱗を持ち、金眼。体内で毒を生成できる。

 多くの子供の中から光一と苗を実子と認める。『1人の武道家』と自分を評するが、同時に『九重の名からは逃れられない』とも溢した。

 毎朝の鍛錬を欠かしたことは一度もない。


結城 公孝

 神野にある武装店『結城武装店』の店主。スキンヘッドに顎髭を蓄え、厳つい顔をしている。真也の武装である大鎌の製作者。

 現在の目標は犬を飼うこと。


結城 夢子

『???』 ???

 神野にある武装店『結城武装店』の店員。結城公孝の娘。店の中ではメイド服で接客し、『美人すぎる武装職人』で有名になり、アイドルデビューするのが夢。

 現在26歳。


戸田 大貴

 東日本伊能研究所の所員。男性。ユーモアがないのでモテない (津野崎談)。

 津野崎の研究室員の1人。第3章になってようやく名前が判明した。


木内 長介

 九重家の執事。下の名前は本編では出てきていない。

 運転手も務める。カメラと紅茶にはこだわりあり。

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