第87話 イザベラさんと小さな女神
サリー:人間の皆さんおはようございます、ナレーターのサリーです♪国土争奪戦争を翌日に控えイザベラさんはボイトレ中。休憩中の気分転換に外に出れば可愛らしい女の子が座ってました。
魔界時間10:56 都内ホテル前公園内
イザベラ:雨上がりの公園って良いわねぇ♪
ベンチに座っている神族の幼女
イザベラ:あの子1人なのかしら?
幼女の前に立つイザベラ
イザベラ:おはようお嬢ちゃん、ここで何してるの?
???:お散歩〜♪
イザベラ:お父さんかお母さんは?
???:パパはいないの〜、ママはお仕事〜。
イザベラ:お嬢ちゃんお名前は?
マリー:マリーっていうの♪
イザベラ:マリーちゃんかぁ、お母さんはどんなお仕事してるの?
マリー:ママはねぇ、女王様なんだ〜♪
イザベラ:(神族で女王って事はこの子の母親は神王か)お仕事って事は誰かに会ってたりしてるのかな?
マリー:うん、魔王様に会ってるんだよ!
イザベラ:(フィローネさんが勧めている天魔界国交正常化計画に賛同してる神王なのかもしれないわね)
ベンチから降りるマリー
イザベラ:ナレーターさん、この子何処の国の子か分かる?
サリー:ハ〜イ、そちらの女の子はマリー・ミューズちゃん。天界宇宙の音楽超大国サウンドラック王国のお姫様で〜す♪
イザベラ:ミューズ⁉︎マリーちゃんのお母さんはあの女神ミューズなの?
マリー:う?そだよ〜、ママはミューズだよ〜♪
イザベラ:お母さんのお仕事終わったら会わせてくれる?お姉さんマリーちゃんのお母さんにお話があるの。
マリー:良いよ〜♪
『30分後』
???:マリー!お待たせ〜♪
マリー:あっ、ママ♡
イザベラ:お初にお目にかかります、私はヘルベルト帝国魔王のイザベラ・ヘルベルトと申します。サウンドラック王国のクラウディア・ミューズ17世陛下ですね?
クラウディア:ええ、そうよ。
ベンチでオムツを替えてる赤ちゃんに駆け寄るマリー
マリー:赤ちゃんだ〜♡
イザベラ:お聞きしたい事があるのであのベンチの隣で。
クラウディア:分かりました。
オムツを替えてる母親に話しかけるクラウディア
クラウディア:すみません、うちの子を見ててもらえますか?その代わり貴女の赤ちゃんとうちの子が遊んであげますから。
母親:良いですよ♪
イザベラの横に座るクラウディア
クラウディア:それで、お聞きしたい事というのは?
イザベラ:貴女の祖母にあたるアンナ・ミューズ15世様は1756年のオーストリアはザルツブルクでモーツァルトに神気を注いだとありますが、それは事実ですか?
クラウディア:ええ、祖母からはそう聞いています。
イザベラ:モーツァルトを神族にするために8歳の頃に天界へ連れて行こうとしたのも?
クラウディア:えっ⁉︎そこは初耳です。祖母は確かにモーツァルトを神族にしようとはしていましたが、
イザベラ:(という事は、アンナ・ミューズに化けた何者かが接触した可能性がある・・・か)
クラウディア:祖母は何かの事件に巻き込まれているのでしょうか?
イザベラ:いえ、直接的には巻き込まれてはいない様です。今、歴史改変事件が起こっているのはご存知でしたか?
クラウディア:ええ、その時代に関わっていた祖母は当時の状況説明のためこの魔界の時空管理局で
マリー:ママ〜。
クラウディア:な〜に?
マリー:このお人形さん赤ちゃんにあげて良い?
クラウディア:ええ、良いわよ。お人形ならまた作ってあげるわ♪
マリー:ありがと〜♡
赤ちゃんに人形を渡すマリー
マリー:はい、ど〜ぞ♪
赤ちゃん:あ〜い♡
クラウディアに着信が入る
クラウディア:・・・はい・・・分かりました。イザベラさん、申し訳ありませんがカルテ宰相から会食のお誘いがありまして。
イザベラ:いえいえ、お忙しい中お時間を取らせていただきありがとうございました♪
クラウディア:では詳しいお話は後日。
イザベラ:ええ。
クラウディア:マリー、行くわよ。
マリー:は〜い!キツネのお姉ちゃんまたね〜♪
イザベラ:は〜い♪(これはもう少し話が聞けそうだけど先ずは目の前の国土争奪戦争が先ね)
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