第83話 満身創痍のイザベラさん
サリー:前回の健康診断で皆さんから集中砲火を受けたイザベラさん。魔族は根が真面目なのでイザベラさんも健康診断の結果を気にして体力をつけようとランニングを始めたのですが・・・
魔界時間16:00 ヴェルナース帝国領 惑星ヤクトウ温泉旅館客室
湿布だらけでうつ伏せになるイザベラ
アサギ:陛下、物事には
イザベラ:あうぅ。
信玄:いや〜、良い汗かいたのぉ♪ん?なんだ、湿布まみれではないか。
元就:全身筋肉痛だそうだ。
信玄:弟子は師の言う事を聞くものだぞ・・・っと、弟子といばまたあの
イザベラ:あ〜、その童ってミオちゃんの事ね。誰が弟子入りするかまでは分かってないけどそうらしいわよ。
半兵衛:それも想定の内なのかな?
イザベラ:まさか、あの子達の動きだけは流石の私も読めないわ。まぁ、良い意味で私の読みの斜め上をいく事してくれるけどね♪
テレビのニュースを見る元就
元就:あの調子で14天界王全てをこちらの味方につけてくれれば・・・ん?
ニュースキャスター:夕方のニュースをお伝えします。4界宇宙統合国際警察において、ブライ・ドルトン被告の邸宅より盗まれたヴァルキリーの胴体が消えるという事件が発生しました。
元就:ヴァルキリーの胴体といえば、かの怪盗アマヤドリが盗んで4界警に送りつけたというやつだな。
ニュースキャスター:なお、現場からは微量の時空エネルギー反応がある事から何者かが時間跳躍をして保管される前に時を止めて盗んだとみて捜査を進めております。
元就:・・・・
イザベラ:やっぱり動き出したわね〜。
元就:イザベラ殿はこれも読まれていたので?
イザベラ:ええ、時空管理局の職員から盗んだ時の黙示録のレプリカを使えば100年前後ならタイムトラベルは可能だしね。それにアレには過去の自分や血縁者との遭遇・接触を防ぐために短い間なら時間を止めたり巻き戻したりする事も出来る。だから盗まれた時点で予想は出来たわ♪
元就:当然、何かしらの手は打っているのでしょう?
イザベラ:勿論・・・と、言いたいところどけどね。2通り考えてはいるけど、今考えている策はミオちゃんに誰が弟子入りするかで左右されるのよねぇ。噂ではオーディン様のお孫さん、2代目トール様とも聞くし、クロノス様とも聞いてるからそこがハッキリしない事にはねぇ。
信玄:
イザベラ:まだ無いわねぇ・・・ん?
枕の下に手紙があるのに気付く
『弟子入りするのはクロノス様』
イザベラ:そう、これで先に進めるわ♪
客室に入る老人
信玄:む?何だこのご老人は?
イザベラ:アサギさん、私マッサージ師頼んだ筈だけど。
アサギ:申し訳ございません陛下、昨日の健康診断で運動不足と診断された方々が一斉に過度な運動をして筋肉痛になりマッサージ師が不足しておりまして。やっと手が空いたのがこの方でして。
身体をプルプル震えさせてイザベラの前に立つマッサージ師
マッサージ師:どれ、早速やりましょうかねぇ〜。
イザベラ:ねぇ、この人大丈夫なの?ねぇ?
目を逸らしながら話すアサギ
アサギ:う、腕は確かだと思いますよ・・・多分。
マッサージ師:ま、先ずは腰からいきましょうかねぇ〜。
手元が狂って違うところを揉むマッサージ師
イザベラ:ひぎぃ!
マッサージ師:ん〜?違ったかのぉ?・・・ここかな?
イザベラ:ほぎゃーーーっ!
散々やり直しされて真っ白に燃え尽きるイザベラ
イザベラ:フ、フヘヘヘヘ・・・もぅ嫌。
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