第82話 惑星ドックの健康診断

 サリー:人間の皆さんこんにちは、ナレーターのサリーです♪皆さんはちゃんと健康診断受けてますか?魔界宇宙ではここ惑星ドックの住民が魔界宇宙各国へ行って健康診断を行います。近隣の国々はこの星に訪れて行うのですよ。


 魔界時間9:30 惑星ドック 健康診断会場レントゲアドーム


 信玄:魔界では医師が毎年無償で民の身体を診るとは聞いてはいたが・・・


 大勢の魔族に驚く信玄


 信玄:これはちょっとした祭りだな。


 イザベラ:私達魔族は健康志向が高いからねぇ。健康管理には使命感持ってるのよ。


 元就:それぞれの専門分野の医師達が発見したお手軽健康法を掲載した展示ブースもあるのかぁ。 


 アサギ:医師達の研究成果を多くの魔族に披露する場でもありますからね、医師達も気合が入るというものですよ。


『展示ブース』


 医師A:う〜ん、今年は瑠空るあ先生は展示しないのかぁ。


 医師B:新しく病院を開業したって聞きますからね、今年は無理でしょう。


 医師C:おや?DNA細胞医学博士の涼風凛すずかぜりん博士の展示品はあるけど本人が居ないですな。


 サリー:瑠空さんと凛さんに関して詳しくは救命英雄伝をご一読くださいね♪


 医師A:彼女、瑠空先生の病院への配属が決まったそうですよ。


 医師B:あそこは人気が高く、医師達の求人倍率が凄く高いからよく採用されたと私も感心してましたよ。


 場内アナウンス:これより、健康診断を行います。来場者の方々はお手元の問診票をお持ちになり、ダウンロードした電子案内書に従ってお進みください。


 タブレットにダウンロードした電子案内書を出す元就


 元就:ふむ、これだな。


 信玄:むむぅ、このタブレットとやらはなかなか扱いが難しい。  


 信玄のタブレットを受け取る元就


 元就:貸してみなされ。どれどれ・・・ここをこうして・・・ヴェルナース帝国健康診断案内ページを開いてっと・・・これで良い。


 信玄:おおっ!助かったわい♪


 1時間後・・・


 元就:さてさて、診断結果は・・・ほぉ、健康状態に問題なしか♪


 信玄:ん〜?健康状態に異常は無いなれど、酒は程々に控えよかぁ。


 イザベラ:・・・・


 半兵衛:え〜っと、元々身体が弱い様なので無理のない範囲で適度な運動をして徐々に体力をつければ問題ありませんかぁ。  


 元就:イザベラ殿は如何でしたかな? 


 イザベラの診断結果を覗き込む3人


 元就:何々〜?運動不足により基礎体力が著しく低いのでもっと運動量を増やして体力をつけてください・・・あ〜・・・


 アサギ:陛下は脂肪が胸に溜まり易いから一見健康体に見えますけど・・・


 信玄:身体を滅多に動かさんから軟弱になっておるのだな♪


 イザベラ:あうっ!


 半兵衛:身体の弱い私が言うのもなんですが、イザベラ殿は頭脳労働派と聞こえは良いですがなんだかんだで横着なところがありますからねぇ。


 イザベラ:おっふぅ!


 アサギ:この前なんて旅館の客室から一歩も出ずに布団に寝そべってポテチ片手に策を練ってましたからねぇ。 


 イザベラ:おぐぅ!


 元就:温泉に入ってデトックスしてるとは言うものの、流石にアレはどうにかした方がよろしいかと。


 ダメージを受け過ぎて真っ白になるイザベラ


 アサギ:今日からランニングくらいはしましょうね♪


 イザベラ:・・・ふぁい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る