第53話 強行突入!合衆国大使館
アオイ:魔皇石を狙うビルドルフ合衆国の特務隊をイザベラさんの計略により一切検挙に成功したゴブリアス帝国。その背後で実行犯の特務隊を操っていたある
魔界時間17:00 帝都テッコウ クッサク宮殿内
ヴィクター:いやぁ、其方の策のお陰で助かったでゴブ♪
アネッサ:それにしても魔皇石があの星にあるって何処からそんな情報が漏れたのかしらね?
ヴィクター:そもそも、あの星に魔皇石の鉱脈であるダンソウリザードの生息が確認されたのはつい最近でゴブ。余はおろか帝国政府も知らない事実だったゴブよ。
イザベラ:彼らは帝国政府に無許可で探っていたんですよ。
ヴィクター:な、なんだと⁉︎
イザベラ:ただ、天界宇宙の超大国とはいえ、この国が下の国家ランクであるならまだしも、同じ超大国であればバレなくても国際問題です。そうなれば天界宇宙での立場が危うくなるのは向こう側。となれば、更にその背後で糸を引いてる者がいる筈です。それも中央政府の上級官僚クラスがね。
ヴィクター:成る程、中央政府からの正式な令状さえあれば問答無用で探れるわけか。
アネッサ:そこに天界宇宙最高機密のため自国の魔王以下帝国政府には極秘にせよという風に言ったらこちらに情報が入らないという事ですね?
イザベラ:お二人とも正解です♪私の見立てでは実行犯の特務隊に指示したのはビルドルフ合衆国大使館のエドガー・ショベルフ大使と睨んでいます。
ヴィクター:よし!誰か、誰かおるでゴブ!
衛兵:はっ!
ヴィクター:直ちに憲兵を大使館に差し向けショベルフ大使を捕縛せよ!
イザベラ:お待ち下さい!
ヴィクター:何故止める?
イザベラ:私に策があります。そのためにご子息のお力をお借りしたく。
ヴィクター:む?アキラを?
イザベラ:準備に1週間ほど頂きます。アキラさんはその時ご助力願えれば。
アキラ:ああっ、分かった。そういう事か!成る程。そういう事なら当日までに仕上げてくるよ♪
イザベラ:アキラさんは私の策の全容を理解してくれた様で助かります♪
『1週間後 ビルドルフ合衆国大使館』
秘書:閣下、天界宇宙中央政府からお電話です。
エドガー:繋げろ・・・これはこれは、先生。
先生?:例の件、上手くいったか?
エドガー:はい、例の鉱脈を持つ巨獣ダンソウリザードの生息地を突き止めましたよ!
先生?:それは上々♪それより、例の令状の件。誰かに漏らしてはいないだろうな?
エドガー:勿論ですよ、天界宇宙中央政府外交省からの令状もその令状を書いたロイド・ジェフリー副大臣の名も口外せぬよう現地警備兵長に釘を刺しておきましたから♪
ロイド?:そしてお前の指示で貴国の特務隊を動かした事実は間違いないな?
エドガー:え?ええ、そうですよ。
声を戻すアキラ
アキラ:だ、そうだよ。イザベラさん♪
エドガー:な⁉︎だ、誰だ貴様!何故先生の携帯から電話をかけている⁉︎
アキラ:魔界宇宙には伝説の天才ハッカーと言われた凄腕の人がいてね、その人にかかればソイツの携帯からかけたと偽装する事なんておはようの挨拶するくらい簡単な事なのさ♪
大使館に突入するゴブリアス帝国憲兵隊
エドガー:き、貴様等!こんな事してただで済むと思っているのか!これは天界宇宙に対する挑発行為であるぞ!
イザベラ:残念だけど、彼等は貴方を逮捕出来る権限を得てここにいるのよ♪
エドガー:な、何⁉︎
4界宇宙統合司法裁判所からの令状を突き付ける憲兵隊長
憲兵隊長:天界宇宙中央政府外交省ロイド・ジェフリー副大臣の方は既に4界宇宙統合国際警察の特権課が逮捕した。
エドガー:うぐぐっ!
憲兵隊長:エドガー・ショベルフの身柄を拘束せよ!
エドガーを捕縛する憲兵隊
アキラ:イザベラさん、どうだった?
イザベラ:完璧♡
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