第39話温泉地のイザベラさん
アオイ:皆さん色んな趣味をお持ちですよね?読書だったり、ランニングだったり、サウナだったりと。イザベラさんにも趣味があるんですよ〜。
魔界時間20:00 帝国領 惑星エンゲージ
アオイ:この星は婚約指輪や結婚指輪を作る事で盛んな星ですが、実は魔界宇宙の温泉マニアの間でも有名な温泉地でもあるのです。
『
アオイ:ここは婚約指輪の予約で来たカップル達が訪れる温泉街。そう、ここが温泉マニアの間で話題の温泉街なのです。
イザベラ:明後日には出国して暫くここに来れなくなるから今日は思いっきり堪能しなくちゃ♪・・・あら?
祖父を呼ぶハーピィ族の幼女
???:じ〜じ!はよぅきておくれやしゅ!
慌てて幼女に駆け寄るコカトリス族の老人
???:雛ぁ、そないに急がんでも温泉饅頭は逃げへんから!
イザベラ:やっぱり雛ちゃんと京都教授ね♪
雛:あ!イザベラねえちゃん、おばんどしゅ〜♪
迅乃助:お〜お〜!その節はウチの孫娘が世話になって〜。ほんにおおきに♪
イザベラ:雛ちゃんとはご旅行で?
迅乃助:ええ、この子の父親はこの子が生まれてすぐに事故で亡くなってしもてな。アテが父親代りにこの子の母親、つまりアテの娘ですな。2人で育てとります。
イザベラ:そうでしたか。
迅乃助:ここは娘夫婦が新婚旅行で来た所でしてね、毎年命日にはこうして娘と孫娘の3人でここに来るんですわ。
イザベラ:と、いう事は旧フォーチュンネストの頃からですか?
迅乃助:そうです。
雛:じ〜じ!はよぅ、まんじゅうかいにいこ!
迅乃助:分かった、分かったからそないに引っ張りなさんな!
イザベラ:フフッ♪
店の軒先で1人佇む浴衣姿のハーピィ族の美女
???:あ、やっと来はった。
雅:かかしゃま♪
柚鈴:おばんどす〜♪
アオイ:この方は
イザベラ:魔導工学の重鎮に人界文化学の教授、凄い組み合わせですね♪
温泉饅頭を頬張る雛
迅乃助:雛!それどないしたんや⁉︎
雛:おみしぇのヒトにもろた♪
イザベラ:お土産ですか?
迅乃助:ああ、これは婿さんが好物だったモンでしてね。婿さんのお墓にお供えするモンですわ。
イザベラ:そうでしたか。
迅乃助:雛も好物でしてね。毎年買いに来るもんですからお店の人とは顔馴染みなんですわ♪
柚鈴:父さん、この人は?
迅乃助:ああ、この人はこの国の魔王さんや。
柚鈴:え⁉︎そうとも知らず、大変失礼致しました!
イザベラ:いえいえ、良いんですよ♪
雛:ウチ、イザベラねえちゃんとおフロいきたい♪
イザベラ:おススメの場所があるのですが、一緒に如何ですか?
迅乃助:ほなお呼ばれしまひょ♪な、柚鈴?
柚鈴:へぇ、お供いたしますぅ♪
『温泉奥地
雛:ほわ〜!きれ〜どしゅ〜♡
柚鈴:ほんに綺麗どすなぁ♪
イザベラ:ここは翠玉湯泉といって長い年月を経て自然の力でエメラルドの原石が磨かれてこういう状態になったんですよ。
迅乃助:ほぉ〜!こりゃ見事なモンやな〜!
雛:キラキラのツルツルどしゅ〜♡
柚鈴:雛、そないに慌てて入らんでも温泉は逃げへんよ〜♪
迅乃助:はぁ〜、ええ湯や〜♪
イザベラ:この温泉は別名『羽休めの湯』ともいわれ、鳥の羽に有効な成分が含まれてるので多くの野鳥が入って羽を休めに来る事もあるんですよ♪
柚鈴:それ分かりますわぁ♡羽の芯まで効きますえ〜♪
雅:ハネがほぐれましゅ〜♡
迅乃助:こら〜、え〜穴場や〜♪
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