第36話錬金教授の遺跡調査
アオイ:イザベラさん達がゴブリアス帝国へ向けて出国準備をしている中、ビーストヘッジ工科大学から人間族の教授さんがヴァルキリーの調査で惑星パンドラへ調査しに来たようですよ。
ヘルベルト帝国入国3日前 魔界宇宙中枢 帝王都サタンヘイルダム学術特区
『ビーストヘッジ工科大学魔導工学部』
シェリー:私の名はシェリー・オスカル、人界の王宮で錬金術をしていた宮廷錬金術師。この魔界に突然転移して来て路頭に迷っているところをこの大学の学長にしてビーストヘッジ財団の総帥であるオズワルド・ビーストヘッジ氏に錬金術師としての腕を買われここの教授をやっているの。
アオイ:・・・あの、キャラクター紹介は私の仕事なのであんまり・・・その・・・ねぇ?
シェリー:すみません。
シェリーに声をかけてくるコカトリス族の老教授
老教授:シェリーは〜ん!
シェリー:京都教授!あ、この人は・・・
アオイ:シェリーさん、私言いましたよね?
シェリー:す、すみません。
アオイ:・・・コッホン!このコカトリス族のご老人は魔界宇宙魔導工学界の重鎮、
迅乃助:この前学会で発表しとった魔導錬金のヤツ、なかなか良かったで〜♪
シェリー:ありがとうございます!あ、そういえば学長から聞いたんですけど。教授って人界にお弟子さんいたんですってね。
迅乃助:なんや〜、オズワルドはんそないな事言っとったんかいな〜。シェリーはんは魔界に近いほど魔法を使える人間が多いっていうのはここに初めて来た時言うたな?
シェリー:はい。
迅乃助:アテが教えとった教え子も魔界と人界の狭間の領域にある魔法使いの住む世界があってな。1人は今そこの魔法学校の校長やっとんねや。
シェリー:もう1人は?
迅乃助:・・・・・
シェリー:教授?
迅乃助:ああ、スマン。其奴は生きとりゃ教頭やっとったかもしれへん男でな。人間が手を出したらアカン闇の魔法に手を出しよって・・・死によった。
シェリー:・・・・・
迅乃助:何で手を出す前にアテに相談せんかったんや・・・あんのど阿呆が!使い魔残して逝きよってからに・・・ああ、すまへん。湿っぽぉなっても〜たな。
シェリー:あ、いえ。
迅乃助:そういやシェリーはんはアンドロイドに興味ある言うてたな。
シェリー:はい!アンドロイドと幼女のカップリングは尊いです♡
迅乃助:カップ・・・何やて?まぁ、ええわ。シェリーはんはヘルベルト帝国を知っとるか?
シェリー:最近建国された新興国ですよね?
迅乃助:せや。その国の領内である惑星パンドラに宇宙最古のヴァルキリー、しかもヴァルキリーの始祖ちゅうんのが発見されたそうや。アテがその国の女帝はんに紹介状書くさかい行ってきはったらよろし。
シェリー:分かりました。
迅乃助:何でも天界の神王のお姫はんが目覚めさせて契約したそうやで。
シェリー:姫様・・・ですか?
迅乃助:せや、そのお姫はんまだ赤ちゃんだか幼女だか言うてたな。
目を輝かせながら迅乃助に詰め寄るシェリー
シェリー:マ・ジ・で⁉︎
迅乃助:このど阿呆!近いわ!
シェリー:すみません。
迅乃助:まぁ、運が良けりゃ会えるかもしれへ・・・
シェリーの姿が無い
迅乃助:もう居らへん。
『同日天界時間11:00 ローラント王国
フィローネ:え?忘れ物を取りに行く?
アオイ:この方はローラント王国の女王様でフィローネ・ローラントさん。彼女について詳しくは『天空の架け橋』をご覧ください。
神門:ええ、私の大事なパーツでして。一度メンテナンスが必要なので。
アオイ:この方が天界宇宙最古にして最強の古代兵器ヴァルキリーの始祖、
フィローネ:分かったわ。ミルフィーには言っとくから気をつけて行ってきてね♪
神門:ご配慮ありがとうございます♪
謁見の間を出る神門
ルナ:あのぉ、ミルフィーちゃん見ませんでしたか?新作のお洋服出来たんですけど。
フィローネ:あれ〜?おっかしいなぁ。そろそろお昼が近いからどこかその辺にへばり付いてると思ったんだけどな〜。
そして現在 ヘルベルト帝国領 惑星パンドラ 地下最深部
シェリー:ここね・・・ん?あそこに誰かいる?
神門:・・・・あった。これだ・・・ん?
背中に違和感を感じる神門
神門:な!ひ、姫様⁉︎
ミルフィー:ばぶぅ・・・あばぶぅ。
神門:え?『私の気配に気付かないとはまだまだだね』ですって?私に気取られる事なく背中にくっ付くとは・・・流石です♪
シェリー:・・・・キタ。
神門:おや?あそこにいるのは・・・人間?
シェリー:ヴァルキリー×赤ちゃんキターーーー‼︎
神門:な、何ですか⁉︎
シェリー:牛柄のお洋服可愛い♡
神門:それより貴女誰ですか?
シェリー:あ、失礼しました。私はビーストヘッジ工科大学魔導工学部で教授をしております。錬金術師のシェリー・オスカルと申します。天界宇宙最古のテクノロジーで造られたヴァルキリーに興味があって来ました。まさか実物に会えるなんて♪
ミルフィー:ばぶぅ・・あいあい。
神門:え?『お腹すいた』ですか?もうそんな時間ですか。少々お待ちください。
胸元から哺乳瓶を出す神門
シェリー:胸から哺乳瓶・・・
神門:ちゃんとお好みの温度ですよ〜♪
豪快にミルクを飲むミルフィー
ミルフィー:んく・・・んく・・・んく・・ぷはぁ♡
ゲップさせる神門
ミルフィー:・・・・ケプッ。
神門:お見事です♪
シェリー:良いわぁ・・・ヴァルキリーと赤ちゃん、良いわぁ♡
神門:ここに書かれている素材で造る事は国際法で禁止されてますが、私を造った設計図のコピーで良ければどうぞ。
シェリー:い、良いんですか⁉︎
神門:その代わり条件があります。貴女がつけてる香水を姫様が大層お気に召しておられるのでメーカーを教えてもらえませんか?
シェリー:そういう事で良ければ喜んで♪『ミルキィベイブ』っていうカールトンミルク100%を使用した香水ですよ。
神門:成る程、カールトンミルクでしたか。通りで姫様がお気に召すわけです。
ミルフィー:あいやい、あばばぶぅ!
神門:え?『早くあのブランド調べて買いに行こう』ですか?
シェリー:それなら『ミルク・ド・シャネル』よ。ココ・シャネルが人界での死後、魔族に転生してカールトンミルクに惚れ込んで立ち上げた香水ブランドだそうよ。
神門:ミルク・ド・シャネルですね?ありがとうございます♪
ミルフィー:あいあい、あばぶぅ♪
神門:姫様はこう申しております『天界に来た際には是非我が国ローラント王国に立ち寄ってください。細やかながらお礼をします♪』と。
シェリー:ありがとねミルフィーちゃん♪
神門:では私達はこれで。
シェリー:他にも貴女達の様なヴァルキリーと幼女のパートナーっているのですか?
神門:ええ、5人の幼女が私の後継機と契約を結んでると聞き及んでいます。
その場を去る2人
シェリー:・・・・いよっしゃーーー!絶対に見付けてやるぞーーー‼︎
宙に浮いたモニターに映る迅乃助
迅乃助:お〜い、オズワルドはんが用事あるから戻って来い・・・・って聞いとらんわ。
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