第35話銀行総裁と女社長
アオイ:国土争奪戦争参戦基準となる5人の閣僚を集めいざ対戦国のゴブリアス帝国へ。とその前に、イザベラさんは国の経済基盤をもう少し強化するべく牙城銀行総裁ダグラス・ワイヤット氏にある企業の誘致を依頼してたのです。
魔界時間10:00 帝都ジュエルロード 宮殿内
イデア:アパレルメーカーの誘致ですか?
アオイ:この方は前回近衛騎士団『
イザベラ:そう、この国の経済は充分潤ってるけどもう一押し必要なのよね。
エリ:ジュエリーショップとかなら分かりますが、どうしてアパレルメーカーなんですか?
セシリア:いやぁ、流石魔王秘書のエリさん。主人公に言わせるったぁ、引き出しますねぇ。いよ!聞き上手♪
アオイ:この太鼓持ちな妖狐族の女性はセシリア・ルブランさん。イデアさん同様前回外交大臣になった方。つまり職種は違いますがイデアさんと同期ですね。
イザベラ:宝石と衣服は切っても切れないもの、アクセサリーを買ったらそれに見合う服を欲しがるのは4界全宇宙全ての女性共通。立ち並ぶジュエリーショップの近くに建てれば相乗効果を得られるってわけ♪
セシリア:更なる国の経済基盤の強化ってわけですね、流石女帝陛下!いよっ!この商売上手♪
イザベラ:今頃空港にダグラスさんと合流してる頃ね。
同時刻 帝都次元国際空港 国際線ターミナル到着ゲート
???:ここが宝石の国として魔界宇宙長者番付に急上昇しているヘルベルト帝国かぁ。
ダグラス:ようこそヘルベルト帝国へ、ルナさん。
アオイ:葉巻を咥えるキングベヒーモス族の男性こそ魔界宇宙の金融界を4つに分けて統治する4大メガバンクの一角、牙城銀行総裁のダグラス・ワイヤット氏です。
ルナ:この度はヘルベルト帝国への誘致とその資金のご融資ありがとうございます♪
アオイ:こちらの眼鏡をかけた猫の獣人族の女性は、魔界宇宙アパレル産業最大手『フルムーンキャッツ』社長にして服飾デザイナーのルナさんです。
ダグラス:起業して僅か50年で魔界宇宙アパレル業界のトップになったその手腕を考えれば当然の融資額デ〜ス♪
ルナ:この後の予定は?
秘書:この後女帝陛下にご挨拶をして、その後新社屋での記念式典にご出席。午後からワイヤット総裁との会食となっております。
ダグラス:では行きまショウ♪
15分後 宮殿内謁見の間
イザベラ:遠路遥々よく来てくれたわね♪
ルナ:これからこの国でお世話になります。
ダグラス:彼女は元々我が獣王界を本店におき、魔界宇宙全土に展開していたのデスが、良い機会だったのでここに本店を移転する事になったのデ〜ス♪
イザベラ:獣王界は魔界宇宙の魔獣や獣人族が暮らすエリアだったわね。
ダグラス:その通りデ〜ス。ここ魔王界と違って国を持たず、貴族達が各地を統治してマ〜ス。彼女は獣王界貴族筆頭ミシュトラン大公直参12公爵の1人、キマイラ族のキャメロン公爵閣下の統治するキャメロン公爵領出身なのデ〜ス。
イザベラ:天才科学者としても名高いジェームス・キャメロン公爵様ね。
ダグラス:イエ〜ス♪
エリ:陛下・・・
イザベラに耳打ちするエリ
イザベラ:え⁉︎・・・分かったわ。
ダグラス:何事デスか?
イザベラ:急用が出来たからお話の続きは今度ね!
足早にその場を去るイザベラ
ダグラス:ホワ〜イ?ま、良いでショウ。ちょっと早いデスが式典のリハでもやってまショウか。
ルナ:そうですね。
アオイ:ルナさん達は予定より早く着いたお陰で入念な準備が出来無事式典を終えました♪
魔界時間19:00 都内高級レストラン
ウエイター:先ずは食前酒の『ダイヤモンズロック』でございます。
ルナ:綺麗なお酒ですね♪
ダグラス:このお酒はこの国特有のもので主に食前酒として出されていマ〜ス♪
ルナ:では無事移転出来た事を祝して・・・
ダグラス:乾杯♪
ウエイター:続いて前菜の『エメラルズグリーフのサラダ』でございます。
ルナ:エメラルズグリーフ?聞いた事ないですね。
ダグラス:この国でしか採れない希少な高級野菜デスよ♪
ウエイター:お待たせしました。この国名産の『パールフィッシュ』を使用したムニエルでございます。
ルナ:身が透き通ってますね♪
ウエイター:こちらの『クリスタルパセリ』をかけてお召し上がりください。
ダグラス:オ〜ウ!見た目の煌びやかさだけでなく、クリスタルパセリが良いアクセントになってマ〜ス♪
10分後・・・
ウエイター:続いてこちらはガーネットカールトンのステーキでございます。
ルナ:ガーネットカールトン?魔界宇宙3大珍味のカールトンなら知ってますけど・・・
ダグラス:この国特有の飼育法で飼育された特別な種類の食肉獣なのデスよ。
ルナ:へぇ〜・・・え⁉︎凄く柔らかい♪
ダグラス:ミーもこの味恋しさに通ってるくらいデ〜ス♪
ルナ:落ち着いたら惠をこのレストランに誘ってみようと思います♪
ダグラス:猫の獣人族で惠さんといったら料理人の国、アクガリタル国で科学大臣やってるあの惠さんデスか?
ルナ:ええ、私の従姉妹です♪
ダグラス:それは楽しみデスな〜♪
アオイ:ルナさん達が言ってる惠さんというのは『悠久のアクガリタル』というお話で科学大臣をやっている惠・
ウエイター:お待たせしました。デザートの『スターダストパフェ』にございます。
ダグラス:ワ〜オ!この国原産の砂糖、オパールシュガーを星屑に見立てたネーミングデスね〜♪
ルナ:ワイヤットさん、今回は何から何までありがとうございます♪
ダグラス:ノンノン、ルナさん。服飾デザイナーから足場を固めて今の地位を築いた貴女の頑張りに私は応えただけに過ぎまセ〜ン。自身の成果を誇りに思うデ〜ス♪
ルナ:はい!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます