第33話アサギとナターシャ

 アオイ:鬼教官ナターシャの前に現れた女性。恐怖の鬼教官を萎縮させるほどの方らしいのですが、果たして誰でしょうね?


 魔界時間11:24 宮殿内


 ???:やれやれ、相変わらずだねナターシャちゃんは♪


 ナターシャ:ああ?


 イザベラ:アサギ、帰ったの?


 アサギ:ちょっと忘れ物取りに一時帰国です。それにしてもその鬼教官ぶり相変わらずだね〜。


 ナターシャ:・・・・・・・・・!


 凄まじい闘気を放つアサギ


 アサギ:あんまりウチの女帝陛下を苛めるとあの頃の様にお仕置きするわよ?


 ナターシャの表情が青ざめる


 ナターシャ:ヒッ!


 オリヴィエ:す、凄いであります!あのナターシャさんが怯えてるでありますよ。何者でありますか?このお方は。


 エリカ:えっと、魁桜国の天皇候補だった方です。私が知ってるのはそれだけで。ナレーターさんは何か知ってます?


 アオイ:ええっと、一応詳しい資料が創造主さくしゃ様から貰ってますけど・・・アサギさん、言っちゃって良いですか?


 アサギ:良いですよ〜♪


 アオイ:ご本人から許可が出たので改めてご紹介します。この方は魁桜国の元皇女様でアサギさん。履歴書には190歳と言ってますが、実年齢は230万歳。天界宇宙東洋サイド一の武神、八岐大蛇様に並ぶ酒呑大公様より歳上で結構強いですよ〜。


 アサギ:懐王かいおう君を鍛えた時を思い出すなぁ。私が歴史の表舞台から身を引いてからは随分と調子に乗ってるそうじゃないの♪ねえ、ナターシャ?


 ナターシャ:めっ、滅相もありません!


 アサギ:私また実家に戻るけど、また陛下に無理矢理訓練させたらどうなるか・・・分かってるわよね?


 ナターシャ:は、はひ!


 アサギ:もう大丈夫ですよ陛下♪陛下はこの国の頭脳。無駄に体力を消耗させていざという時に頭が働かなかったら困りますからね。


 イザベラ:ありがとうアサギ♪


 アサギ:いえいえ、私は貴女の魔王秘書ですから♪では行って参りますね。


 イザベラ:気を付けてね♪


 空港へ向かうアサギ


 ナターシャ:・・・・さ、行きましょうかオリヴィエ。


 オリヴィエ:はいであります!


 謁見の間を出る2人


 エリ:アサギさんが兄さんを鍛えてたなんて初めて聞きました。


 イザベラ:まぁ、酒呑公も妹にそういうの言いたくなかったと思うわよ。


 エリ:でしょうね。酒呑大公家当主としての威信に関わるから聞かなかった事にしておきます。


 イザベラ:それが良いわ。


 エリ:あ!忘れるところでした!明日は外交大臣候補の方が来るとゴブリアス帝国政府から連絡があったんでした。


 イザベラ:じゃあ、明日のお迎えお願いね。


 エリ:承知致しました。








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