第32話秩序の龍人オリヴィエ

 アオイ:帰省先から未だ国に帰って来ていないアサギさん。前回のスパルタ特訓で燃え尽きたイザベラさん。そんな中、公安大臣として龍人族の方が来たようですね。


 魔界時間10:30 イザベラ女帝帰還


 白目むいて真っ白に燃え尽きるイザベラ


 エリ:だ、大丈夫ですか陛下。魂抜けかかってますよ。


 ナターシャ:あの程度の特訓でへばるとは情けない。


 イザベラ:・・・・・・・


 衛兵:申し上げ・・・・聞けますか?


 エリ:あ、私が代わりに聞きますよ。


 衛兵:ゴブリアス皇帝陛下から紹介にあった公安大臣候補の方がお見えになられました。


 マーサ:はい、チーズです。疲れた時はチーズと寝る前にクエン酸の数値の高い飲み物を飲むと効果的ですよ♪


 イザベラの口にチーズを入れるマーサ


 イザベラ:・・・・・・美味っ。


 エリ:あ、ちょっと復活した。陛下。


 イザベラ:ん〜?


 エリ:公安大臣候補の方が来てるそうですが・・・会えます?


 イザベラ:呼んで。


 エリ:衛兵さん、お願いします。


 衛兵:はっ。


 謁見の間に入るオリヴィエ


 オリヴィエ:失礼するであります!自分、貴国の公安大臣になるべく参上しましたオリヴィエ・サージェントであります!種族は龍人族であります!


 イザベラ:も・・・もうちょっと声のボリューム下げて・・・頭に響く。


 オリヴィエ:どうしたでありますか?


 エリ:実は・・・


 前回の経緯をオリヴィエに説明するエリ


 オリヴィエ:なんと⁉︎あのナターシャ殿の特訓でありますか!羨ましいであります♪


 イザベラ:だから、もっと声のボリュームを・・・え?羨ましい?・・・本気で言ってる?


 オリヴィエ:かの酒呑大公の師事を受け、魔界宇宙の猛者達を鍛え上げた伝説の鬼教官!武人を極める自分等からしたら神様でありますよ♪


 ナターシャ:まぁ嬉しい♡貴女も今から行く?


 オリヴィエ:はい!今すぐにでもお願いしたいであります‼︎


 ナターシャ:鍛え甲斐のある良い娘だわ〜♡


 イザベラ:今サラッと『貴女も』って複数形で言わなかった?


 ナターシャ:流石に帰って直ぐになんて酷な事は言いませんわ。オリヴィエさんは今から、陛下は午後のご公務の後合流してくださいな♡


 イザベラ:え〜!今日も〜?


 ナターシャ:ああ?何甘えた事言ってんだ?お?


 イザベラ:な、なんでもありません。謹んで訓練お受け致します。


 ナターシャ:宜しい♡


 イザベラ:私、『ルイズの誓い』の日までに生きてるかなぁ?ね?エリ?


 静かに目を逸らすエリ


 エリ:大丈夫ですよ・・・多分・・・きっと。


 イザベラ:お願い、こっち見て言って!


 ???:やれやれ、相変わらずだねナターシャちゃんは♪


 ナターシャ:ああ?


 次回へ続く・・・










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