第31話燃え尽きる女帝
アオイ:スパルタ軍務大臣ナターシャさんの入閣により日々地獄の特訓の続いているイザベラさん。頭脳労働派にしてインドア派の彼女には結構大変みたいですね。
魔界時間11:55 エメラルダル山中腹
イザベラ:・・・・・・・し、死ぬる。
エリ:だ、大丈夫ですか。
イザベラ:こ、これが大丈夫に見える?九尾族はね、元々頭脳労働に特化した種族なの。肉体労働とか武術とか向いてないから!
エリ:陛下ってお世辞にも運動神経良くない・・・というよりは運動神経ゼロだし、正拳突きもまともに出来ないし、回し蹴りすればコマみたいに回転して目を回すしホント頭脳労働以外はヘタレですよね。
イザベラ:ちょ〜っと言い過ぎじゃない?
ナターシャ:おい、いつまで喋ってるつもりだ?
小声で話す2人
イザベラ:なんかキャラ変わってない?
エリ:『鬼軍曹モード』のナターシャはいつもこうです。
ナターシャ:ほぉ、休憩はこの先要らない・・・と。良い度胸だなおい♪
イザベラ&エリ:滅相もありません!休憩欲しいであります!
ナターシャ:だったらキリキリ走れ!
イザベラ&エリ:イ、イエスマム!
エメラルダル山8合目
イザベラ:こ・・・この山・・・転移魔法使わないと・・・こ・・・こんなにシンドいの。
エリ:これでもこの国で一番標高の低い山ですよ?比較的楽な初心者向けの。
イザベラ:な、何で貴女は息切れしてないの!
エリ:幼少の頃からのシゴキに比べたら散歩してるようなものですよ♪
音もなくエリの背後に現れるナターシャ
ナターシャ:それは頼もしいなぁ〜♪なぁ?おい。
エリ:ヒィッ!
ナターシャ:じゃあオメェは特別メニューだ。
優雅に移動するシャンデルギドラを指差すナターシャ
ナターシャ:オメェはあのデカブツの尻尾から頭の天辺まで10000往復ランニングだ。
エリ:ムリムリムリ!
ナターシャ:ああん?
エリ:よ、喜んでやらせてもらうであります!
シャンデルギドラへ猛ダッシュするエリ
イザベラ:あ〜あ、あんな事言うから。
ナターシャ:おい。
イザベラ:ひゃい!
ナターシャ:サボんじゃね〜よ。
イザベラ:ヒ、ヒィーーー!
『一方 宮殿』
モニターに映るアサギ
アサギ:お疲れ様です。定時連絡を・・・・あれ?皆んな・・・何処?
メイド:女帝陛下とエリ様なら軍務大臣になられたナターシャ・クインズ様と特訓?に行かれましたよ。
アサギ:ナターシャ・クインズって酒呑大公様んトコの・・・2人共ご愁傷様。
『エメラルダル山山頂』
イザベラ:つ・・・着いたーーー!
ナターシャ:ご苦労。
山の麓を指すナターシャ
ナターシャ:じゃ、5分の休憩の後帰りはノンストップで走り込みだ♪
イザベラ:イーーーヤーーー!誰か助けてーーー!
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