第26話鉱山惑星の古代遺跡

 アオイ:豊富な宝石鉱山を所有するヘルベルト帝国。中でも国内最大級を誇る宝石鉱山があります。その名も『パンドラ連山』なんと惑星丸ごと宝石鉱山なのですよ!


 魔界時間11:00 帝都ジュエルロード


『宮殿内』


 イザベラ:パンドラ連山地下深くに遺跡を見付けた⁉︎


 玉座の前の宙に浮いたモニターに映す惑星管理官


 惑星管理官:これが先日発見され撮影した当時の映像です。


 イザベラ:これはSNSにアップした人がいるの?


 惑星管理官:いえ、念のため情報規制はしておきました。


 イザベラ:賢明な判断ね。マスコミが騒ぐ前に先ずは入念な調査をしてからの方が良いわ。


 惑星管理官:既に調査チームを編成し調査を進めた結果、現段階で分かっているのは大きく分けて5フロアあるという事。そして最下層への入り口は厳重に封印されてて入れないという事です。


 太郎:おや?何やら面白そうな話ししてるね♪


 惑星管理官:これは!憂鬱科学大臣閣下!


 太郎:どうだろうイザベラ、例のドラゴン種巨獣の件を一旦中断してそっちの調査にあたろうか?


 イザベラ:巨獣の方は大丈夫なの?


 太郎:そう急ぐ必要はないから大丈夫だ♪


 イザベラ:じゃあ、お願いね。


 太郎:わかった。早速準備に取り掛かろう♪


 モニターをじっと見つめるカグヤ


 イザベラ:どうしたの?


 カグヤ:ん?ああ。あの紋章、人界宇宙創造主のパンドラ様の紋章じゃないか?


 イザベラ:・・・・・あ、本当だ。


 惑星管理官:あの星の鉱山の名前も『パンドラ連山』ですからね。カグヤ宰相閣下に言われるまでは気にもしてなかったですが、何か関係があるかもしれません。


 カグヤ:流石に宇宙の創造主様にお目通りっていうのは簡単にはいかないだろう。


 惑星管理官:14天界王様に会えるのも奇跡ですからパンドラ様なんてもっと無理ですよね。


 イザベラ:遠回しになるけど方法ならあるわよ。


 カグヤ:初耳だぞ。


 イザベラ:そりゃあ、言ってないもの♪


 カグヤ:どういう方法だ?


 イザベラ:シルフィード王国に魔界帝王様のお母上である妲己様がクリスタルレイク湖畔の街で隠居生活をしてるの。そこでサタン様へ口利きしてもらって、そこからパンドラ様にお目通りして詳しいお話を聞くっていうものよ。


 カグヤ:本当に遠回しだな。


 イザベラ:確実に会うならこれしかないわ。


 カグヤ:どれ位かかるか分からんが、それでいこう。


 イザベラ:メールじゃマスコミに嗅ぎつけられるから親書をアリスさんに送っとくね。


 次回へ続く・・・







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